最終更新日 25/03/31
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「SNSじゃないSNS」で急成長!ブラックキャット・カーニバルが目指す“気軽なつながり”

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(引用:ブラックキャット・カーニバル公式HP)

「誰も構ってくれないSNSは、もういらない。」

そんな思いから生まれたのが、ブラックキャット・カーニバル株式会社(以下ブラックキャットカーニバル)が提供するショートSNS「ブラックキャット・カーニバル(通称:ブラキャニ)」です。匿名・フォロー不要・リアルタイムという特徴を持つこのサービスは、既存のSNSとは異なる体験を提供し、リリースからわずか数ヶ月で1日あたり1万件を超えるリアクションを記録するなど、急速に注目を集めています。

本記事では、同社の事業内容や資金調達の背景、さらに拡大を続けるSNS市場の動向と照らし合わせながら、「ブラックキャット・カーニバル」が目指す新たなコミュニケーションのかたちについて詳しくご紹介します。

事業内容:「ブラックキャット・カーニバル」SNSじゃないショートSNS

(引用:PR Times)

ブラックキャット・カーニバルが提供する「ブラックキャット・カーニバル(通称:ブラキャニ)」は、匿名・リアルタイム・フォロー不要を特徴とした“ショートSNS”です。ユーザーはスワイプ操作でさまざまな投稿ルームを巡り、気軽にリアクションやコメントを送ることができます。

SNSにありがちなフォロー関係や自己演出のプレッシャーから解放され、より自由なコミュニケーション空間を実現できる点が本サービスの特徴です。

正式リリースは2024年末ですが、すでにアプリ上では毎日1万件を超えるリアクションが交わされており、短期間で大きな支持を獲得。SNSに代わる新しい「雑談の場」として、今後の成長が期待されています。

誕生の背景:SNSに感じた「窮屈さ」から生まれたプロダクト

ブラックキャット・カーニバルの原点には、「誰かをフォローしないと関係が築けない」「頑張って投稿しないと誰にも見てもらえない」といった、SNSに対するユーザーの不満がありました。

開発者の杉谷氏はこうした現状に疑問を持ち、「だらだらと楽しめて、がんばらなくても構ってもらえる、いつでも賑やかな場所」を作りたいという思いから、このプロダクトを構想。ゼロからの開発に1年以上を費やし、「気軽さ」と「つながりやすさ」を両立させた新しいSNS体験の創出に挑みました。

これまでに17周年・11周年を迎えた長寿プロダクトを手がけてきた同氏の経験が、今回のサービスにも活かされています。

機能の特長:スワイプ、匿名、リアルタイムで気軽につながる

(引用:PR Times)

ブラックキャット・カーニバルでは、ユーザー登録後すぐに「オススメ」ルームが表示され、スワイプ操作だけで次々と投稿を閲覧することができます。従来のSNSのようにフォロー関係を築く必要はなく、気になった投稿にリアクションを送ることで、以後の表示内容がどんどん自分好みに最適化されていく設計です。

投稿やコメント、リアクションはすべてリアルタイムで反映され、他のユーザーの反応をすぐに受け取ることができます。まるでチャットのようなライブ感があり、投稿後すぐに誰かからコメントが届くことも珍しくありません。

また、ブラックキャット・カーニバルでは、コメントやリアクション時にユーザー名やアイコンが一切表示されない匿名仕様を採用。これにより、誰でも気軽に発言やリアクションができ、心理的なハードルの低い交流が可能になっています。

利用体験の工夫:複数のルームとブースト機能で広がる表現の自由

本サービスでは、ユーザーは自分専用の「ルーム」を複数作成することができます。たとえば「真面目な相談部屋」と「推し猫自慢部屋」を分けて運用することで、テーマごとに異なる発信を自由に楽しむことが可能です。これにより、1つのアカウント内で多面的な自己表現が実現できます。

投稿はルームに書き込んだ直後からオススメ欄に掲載される可能性があり、誰かの目に触れやすい設計になっているため、反応が得られる機会も豊富です。

さらに、ユーザーの行動(ログインやコメントなど)に応じて取得できる「ブーストポイント」を使うことで、自分や他人のルームを一時的に目立たせることができます。ブースト中にはねこちゃんの演出が表示されるなど、遊び心をくすぐる演出も施されています。

直近では、スクリーンショットでの投稿シェア機能や、招待コードを用いたユーザー招待機能もリリースされており、新規登録者数がさらに増加。こうした拡張性と仕掛けにより、サービスは現在も進化を続けています。

<アプリダウンロード>

資金調達:プレシードでインキュベイトファンドから出資

(引用:PR Times)

2025年3月26日、ブラックキャット・カーニバルは、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資による資金調達(プレシードラウンド)を実施したことを発表しました。資金調達額は非公開ですが、今回の調達によって、プロダクト開発体制の強化と、ユーザー基盤のさらなる拡大を本格的に進めていく方針が明らかにされています。

ブラックキャット・カーニバルは、「インターネット空間における“新しい居場所”の創出」を掲げており、SNSに代わるカジュアルなコミュニケーションの場として地位確立を目指しています。今回の資金調達は、そのビジョンの実現に向けた大きな一歩といえるでしょう。

(引用:PR Times)

市場動向:世界・日本ともに拡大を続けるSNS利用

(引用:総務省)

SNS市場は、今後も世界的に着実な成長が続くと予測されています。総務省の発表によると、世界のソーシャルメディア利用者数は2022年の約45億9000万人から、2028年には約60億3000万人へと拡大する見込みです。また、日本国内でも、利用者数は2022年の約1億200万人から、2027年には1億1300万人に増加すると予想されています。

このような成長の背景には、SNSが単なるコミュニケーション手段を超え、ソーシャルコマースやライブコマースといった新たな活用方法へと発展していることが挙げられます。特に、TikTokやInstagramのリール・ストーリーズなどに見られるショート動画コンテンツの流行は、ユーザーのSNSとの接し方そのものを変えつつあるでしょう。

このように、SNSは今後も進化を遂げながら、より多様で没入感のあるユーザー体験を提供するプラットフォームとして、存在感を高めていくと考えられます。

企業概要

  • 企業名:ブラックキャット・カーニバル株式会社(英語表記: Black Cat Carnival Inc.)
  • 代表者:杉谷保幸(德廣保幸)
  • 設立:2023年10月
  • 所在地:〒221-0056 神奈川県横浜市神奈川区金港町5-14クアドリフォリオ8階
  • 公式HP:https://bcc.cc/corporate

まとめ

本記事では、革新的なショートSNSアプリ「ブラックキャット・カーニバル」を提供するブラックキャット・カーニバル株式会社について紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

ブラックキャット・カーニバル株式会社のように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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