株式会社GOKKO(以下、GOKKO)は、縦型ショートドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を運営するスタートアップです。
「ごっこ倶楽部」は再生数、フォロー数、いいね数においてショートドラマカテゴリーの中で日本No.1を誇ります。(GOKKO調べ)
本記事では、同社の事業内容・市場規模・資金調達等について詳しく説明していきます。
事業内容:ごっこ倶楽部
GOKKOが運営する「ごっこ倶楽部」は2021年5月に結成した『日常で忘れがちな小さな愛』をテーマに縦型ショートドラマを作り続けているクリエイター集団です。
分業制作が主流の日本のドラマ制作に対し、世界基準の制作スタイル(脚本、撮影、編集、投稿、マーケティングまでをワンチームで行う)を取り入れ、さらには視聴データの分析から改善までも全てGOKKO内で行っています。
わずか1年で動画本数は200本以上を超え、累計再生数は5億回を突破。
ごっこ倶楽部は再生数、フォロー数、イイネ数においてショートドラマカテゴリーの中で日本No.1*です。
まさに、これからの時代のドラマ表現のあり方を世の中に提示し続けているクリエイター集団です。
※TikTok、YouTube、InstagramのプラットフォームでGOKKOによる調査
ごっこ倶楽部のリンク
数多くの大企業とのコラボ
GOKKOはこれまで、多くの大企業とコラボしてショートドラマを制作しています。
企業はごっこ倶楽部と協力してプロモーションを数多く行っています。
日本テレビ
日本テレビ×GOKKOのショートドラマ「毎日はにかむ僕たちは。」
「私にもこんな日常が…」とはにかめる瞬間をコンセプトとしたドラマを配信しています
日本航空
日本航空×GOKKOのショートドラマ。
久米島を舞台にしたキャンペーン型地方タイアップが大成功!
動画再生回数1000万回超、航空券予約数も270%増加の注目事例です。
トヨタ
TOYOTA×GOKKOのショートドラマ。
全4話で送る、家族や恋人とのドライブストーリー。
様々な車種で繰り広げられるストーリーに、車の魅力を感じられる物語です。
PERSOL
PERSOL×GOKKOのショートドラマ。
企業ブランディングのため、ゼロイチでアカウント運用を開始。
働く人の小さな喜びを配信し、リーチのコスト効率は既存TVの140倍です。
みずほ銀行
みずほ銀行×GOKKOのショートドラマ。
一人暮らしを望む息子と子供の成長を寂しく思う母親。
クレジットカードを家族愛という形のプロモーションです。
アソビュー
アソビュー×GOKKOのショートドラマ。
八景島シーパラダイスで繰り広げられるカップルの恋模様。
動画公開からわずか24時間で210万再生を突破しました。
B/43
B/43×GOKKOのショートドラマ。
パートナーとのお金にまつわる悩みを描いたドラマが、10日間で200万再生を突破しました。
検索流入数は165%に上昇。
沿革
縦型ショートドラマクリエイター「ごっこ倶楽部」は、2021年5月に結成されました。
2022年2月には代表の田中聡氏と多田智氏によって株式会社GOKKOが設立され、これまで「ごっこ倶楽部」を運営してきました。
同年9月には、代表の田中氏がPIVOTのYoutubeチャンネルの企画ANGELS*に出演し、「過去最強評価」を獲得しました。
10月には縦型ショートドラマカテゴリーで日本初「月間1億回再生」を突破し、日本の縦型ショートドラマのカテゴリーで圧倒的No.1*の評価を獲得しました。(※他クリエイターと比較してのGOKKO調べ、調査年2022年9月)
2023年4月には、「TikTokフォロワー数100万人」を突破するなど、これからも事業を拡大していく予定です。
※ANGELSの様子
資金調達:2024年7月にシリーズBラウンドで約11億円を調達
GOKKOは、2024年7月に、シリーズBラウンドとしてジャフコ グループ株式会社、日本テレビ放送網株式会社、その他既存投資家から総額約11億円の調達を実施しました。
同社は調達した資金を元に、日本発グローバルエンターテインメントカンパニーへの成長に向けてコンテンツへの投資をさらに強化します。
市場規模
サイバーエージェントによる国内動画広告の市場調査によれば、2023年の縦型画面の動画広告市場は526億円です。
同市場は2027年には1942億円に達すると予測されています。
このデータからも分かるように、スマホの縦型画面に対応したショート動画コンテンツの視聴時間が増加傾向にあります。
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起業ストーリー
結成
ごっこ倶楽部は2021年5月に結成されました。最初は役者5人とカメラマン1人の合計6人でスタートしましたが、田中氏が加入したのはその1か月後です。正式に参加したのは同年の9月でした。
設立メンバーとその背景
多田智氏は設立メンバーであり、田中氏の前職のIT系会社での部下でした。多田氏は元々俳優として活動していましたが、コロナ禍で仕事が全て無くなり、その空いた時間を利用してTikTokでショートドラマを投稿し始めました。これがごっこ倶楽部の始まりです。中国で成功しているモデルを参考にしており、立ち上げから大きな反響を呼びましたが、マネタイズには苦戦していました。
事業化と初期の挑戦
田中氏も自身の事業がコロナ禍で停滞していたため、多田氏と一緒に新たな可能性を模索し、縦型ショートドラマのマーケットが中国で拡大していることに着目し、日本でも挑戦することを決めました。初期の活動では、撮影現場での過酷なスケジュールにもかかわらず、全員が情熱を持って取り組んでいました。
資金調達と成長
2022年には、合計2億円の資金調達に成功しました。最初期の制作費はメンバーの持ち出しであり、全員がアルバイトをしながら活動を続けていましたが、2021年にはアルバイトを辞め、生活を切り詰めて活動に専念しました。
「俳優の全員雇用モデル」でエンタメ業界を変える。 TikTokで19.5億回再生のクリエイター集団 「ごっこ倶楽部」の新しいクリエイティブビジネス|FINDERS
会社概要
会社名:株式会社GOKKO
所在地:東京都豊島区
設立年月日:2022年2月
代表:代表取締役 田中聡 多田智
まとめ
本記事では、 縦型ショートドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を運営する株式会社GOKKOについて紹介してきました。
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