日本ではこれまで、話す力を学習する機会がほとんど提供されていませんでした。正解のない時代において話す力を学ぶことは、指針を示して人々を巻き込むことにつながるでしょう。
株式会社カエカは、AIを使って話し方が上手くなる「kaeka」の提供を通じて、誰もが言葉を磨く社会を目指しています。
本記事では、同社の事業内容・市場規模等について詳しく説明していきます。あなたの会社にも役立つヒントが見つかるかもしれません。
事業内容:話し方トレーニングサービス「Kaeka」
「kaeka」はAIで話す力を数値化する、話し方トレーニングサービスです。
人前で話すことに苦手意識がある人、伝わりやすい話し方を学びたい人、もっと自信を持って堂々と振る舞いたい人に向けたトレーニングを提供しています。
話す力を可視化するオリジナルカリキュラムを生成
kaekaでは、話す力を数値化し強みと課題を見つけられる「kaeka score」を使用し、あなたの「言語化」「構成力」「話し方」の特徴を可視化します。
そして、kaeka scoreで課題と強みを認識した上で、最適なオリジナルカリキュラムを提案します。
kaeka scoreとは
kaeka scoreは、株式会社カエカが独自のノウハウと指標をもとに作成した評価ツールです。
kaeka scoreを受験することで、「言語化」「構成力」「話し方」といった、話す力を可視化することができます。
スコアアップのための学習を進め、受験回数を増やしていくことでスキルアップをはかることが可能です。
「CONTENTS(言葉)」と「DELIVERY(音声・動作)」で話し方をトレーニング
kaekaでは、話し方が「CONTENTS(言葉)」と「DELIVERY(音声・動作)」の2つの要素から構成されるという考えの元、それぞれの要素をスキルアップするための適切な教育を行っています。
オリジナルで作成した、話し方の14つのポイントを使って実践的な学習を提供します。
専属トレーナーによるサポート
kaekaを利用すると、経営者・国政・社会人に指導した実績のあるスピーチトレーナーが専属トレーナーとなり、納得がいくまで学習と成長にコミットします。
創業ストーリー
【学生時代】
株式会社カエカの代表千葉氏は、15歳で日本語スピーチ競技「弁論」を始め、全国大会で3度の優勝を果たし内閣総理大臣賞も受賞しました。
当時は人生をかけてアナウンサーになることを目指し、ミスコンやテレビでの芸能活動など、アナウンサーになるための努力を4年間かけて積み上げていきました。
しかし北海道から福岡まで、全国30局のテレビ局アナウンサー試験を受験するも不合格となり、悩んだ結果、友人の紹介から興味を持ったDeNAに入社することとなりました。
【DeNA就職から独立まで】
DeNAでは、新卒一年目は小説投稿サイトの企画を担当しました。
2年目には自身の強みを活かしたいという思いから人事部門に異動し、新卒採用を担当しながら、同社初のスピーチライター・トレーナーとしての業務を自ら立ち上げました。
千葉氏はイベントや採用の登壇社員育成、さらには代表取締役社長のスピーチ執筆まで、幅広い責任を担いました。 しかし、千葉氏の情熱はさらに大きな夢へと向かっていました。「人前で話す技術」を通じて人々の人生にポジティブな影響を与えたいという強い思いから、2019年に独立を決意し、株式会社カエカを設立しました。
参考:DeNAを退職し、株式会社カエカを設立しました。|千葉 佳織
PIVOT出演
創業後、株式会社カエカは順調に成長し、先日PIVOTに出演するほどに事業の拡大に成功しました。
資金調達:シードラウンドで1.2億円の資金調達を実施
株式会社カエカは2022年9月にシードラウンドにて1.2億円の資金調達を実施しました。
本調達はW ventures、ANRI、DGインキュベーション3社などを引受先とした第三者割当増資によって実施されました。
同社は今回の資金で、採用強化によるマーケティング・BtoB事業開発の促進や、コミュニティ運営、継続学習環境の強化を推進するとしています。
会社概要
- 会社名:株式会社カエカ
- 所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目14-10 第一恒産ビル3F
- 設立:2019年12月
- 代表:千葉佳織
- HP:https://kaeka.jp/
まとめ
本記事では、話す力をAIで数値化し、話し方を鍛えるサービス「kaeka」を提供する株式会社カエカについて紹介してきました。
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