今回紹介するのは、おやつのサブスクサービスを行っている株式会社スナックミーです。
スナックミーは「新しいおやつ体験を想像し、おやつの時間と価値を高める」をミッションとして掲げています。 テクノロジーを活用し、お菓子というものではなく、おやつという「体験」を提供することを目指している企業です。
今回は、そんなスナックミーの取り組みや、資金調達、起業ストーリーなどにについても紹介していきます。
事業内容:体と心にやさしい「体験型のおやつ」
スナックミーは、毎月変わる100種類以上のおやつから、食べきりサイズで8種類のおやつを届けるサブスクサービス「snaq.me」を行っています。
snaq.meのおやつは、体と心にやさしいを基準に開発されたもので、人工甘味料や合成香料、合成保存剤などが使われていません。
これらのおやつは、サブスクサービスだけではなく、オンラインや実店舗でも広く販売されています。これまで、全国240以上の生産者と開発したおやつを20万人以上の人々に届けてきたそうです。
次に、スナックミーの具体的なサービスについて見ていきましょう。
おやつ体験BOX【snaq.me】
snaq.meでは、食べきりサイズの8種類のおやつを2週間か4週間に1回の頻度で届けています。
届くおやつは選べないのですが、おやつ診断やリクエスト、おやつへの評価制度を通して、一人ひとりにぴったりなおやつが届くようになっています。
「苦手なおやつが届いたらどうしよう」と思われる方もいるかもしれませんが、おやつ診断で食の好みや除外したい食材などの情報を入力することができたり、嫌いで食べれないおやつが届いた場合には割引ポイントを受け取ることができます。
できたておやつの専門店【snaq.me stand】
snaq.me standでは、おやつのサブスクやECではご提供できなかった「できたてのおやつ」にこだわり、フィナンシェケーキやドリンクをご提供しています。
人気のおやつ紹介
snaq.meの焼き菓子
snaq.meのドライフルーツ・ナッツ
沿革:オンライン~オフラインまで事業を拡大中
スナックミーは、2015年に服部慎太郎氏が創業しました。
2016年には、主力サービスであるsnaq.meの提供を開始します。
2020年には約2.6億円の資金調達を行い、2023年には約5.5億円の資金調達を実施しました。これにより、累積資金調達総額は約11.5億円へと到達します。
2024年には、「できたてのおやつ」を提供するsnaq.me standをオープンしました。
資金調達:累計約11.5億円を調達し、事業を拡大中
スナックミーはこれまでに累計約11.5億円の資金調達に成功しています。 2019年には、Spiral Ventures Japan、SMBCベンチャーキャピタル、LINE Ventures、朝日メディアラボベンチャーズの5社から、第三者割当増資を受けました。 調達した資金は総額2億円で、おやつ商品の開発体制、システム開発のための人員強化に使われたそうです。
2020年には、W ventures、デライト・ベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Future Food Fundを引受先とする第三者割当増資、および日本政策金融公庫などからの融資と合わせて、合計約2.6億円の資金調達を実施しました。これらの資金は、設備投資によるロジスティクス周りのオペレーション強化、サービス体験強化のためのエンジニア・デザイナー・編集者人材などの採用強化、全国の生産者様との共創プラットフォーム強化などに使われます。
2023年には、株式会社ギフティ、株式会社丸井グループ、Future Food Fundを引受先とする第三者割当増資、およびデットファイナンスにより合計約5.5億円の資金調達を実施し、この時点で資金調達額は11.5億円に調達しました。
起業ストーリー
ここでは、スナックミーの創業者かつ代表である服部慎太郎氏の起業ストーリーについて紹介していきます。 服部氏は、慶応義塾大学・大学院を卒業後、日本総合研究所に入社します。その後、ボストン・コンサルティング・グループへ入社し、パプティック株式会社や株式会社ディー・エヌ・エーでの勤務を経て、スナックミーを創業しました。大学院卒業後から約10年後に、snaq.meのサービスを立ち上げています。
服部氏がスナックミーを創業したきっかけは、「おやつ食べたいのだけど、コンビニとかスーパーに買いに行ってもたべたいものないんだよな~」と思ったことだそうです。
その後、ネット業界出身者と協力し、テクノロジーを活用することで新しい価値を生み出そうとたどりついたのが、snaq.meでした。 実際にsnaq.meではお菓子の評価データやリクエストデータ、普段の間食に関するアンケートなどをフル活用した、満足度の高いサービスとなっています。
将来展望:サブスクを飛び越えた、おやつ体験メーカーへ
これからのスナックミーは、サブスクEC領域を飛び越え、生活者とのあらゆる接点でおやつ体験を創造し提供する「おやつ体験メーカー」を目指すそうです。
オフラインでの販売や法人向けの福利厚生としてのおやつ提供、ノベルティなどの方向性にも力を入れるそうです。
スナックミーはこれまでサブスクEC領域を中心に成長を続けてきましたが、これからはサブスクEC領域を飛び越え、生活者とのあらゆる接点でおやつ体験を創造し提供する「おやつ体験メーカー」を目指します。
「おやつ体験メーカー」への一歩として、オフライン事業(コンビニエンスストアをはじめとしたオフライン店舗や、常設直営店舗)、法人向け福利厚生事業(オフィス向け、リモートワーカー向けのおやつ提供)、コーポレートギフティング事業(イベント時やノベルティ/営業ツールとしてのおやつ提供など)を強化します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000031067.html
今回は、株式会社スナックミーの紹介を行ってきましたが、New Venture Voiceでは他にも、多くのベンチャー企業について紹介しています。
お菓子のベンチャー企業をまとめた記事もあるので、こちらのリンクからご覧くさだい。
企業情報
会社名 株式会社スナックミー
代表者 服部 慎太郎
本社所在地 東京都中央区日本橋箱崎町44-1 イマス箱崎ビル 8F
設立年月日 2015年9月16日
資本金 1,000万円
従業員数 37人