最終更新日 24/09/13
国内スタートアップ

【ソラジマ】webtoonで「誰もがバカにする大きな夢を叶えてみせる」

エンタメ
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引用:https://sorajima.jp/

株式会社ソラジマ(以下、ソラジマ)は、オリジナルwebtoonの制作及び、配信を行うスタートアップ。

「今世紀を代表するコンテンツを創る」をミッションに掲げ、ヒットwebtoonを世界に生み出し続けていく。

※webtoon(ウェブトゥーン)とは、韓国発の縦読みデジタル漫画のこと。

沿革:オリジナルwebtoon制作を軸に、多方面に事業を拡大中

ソラジマは、2019年に代表取締役Co-CEOの萩原鼓十郎氏と前田儒郎氏によって創設され、オリジナルwebtoon制作を中心に事業を展開。

2022年9月にはwebtoon漫画アプリの「SORACOMI」をリリースし、webtoonを自社アプリを介して読者に届けられるようになった。翌年1月には同アプリのアメリカでのリリースを達成した。

2023年3月にはZ venture capital をリード投資家とし、シリーズBラウンドで総額約10億円の資金調達を達成した。同年10月にはりそな銀行より2億円の資金調達を実施し、累計調達額は17.6億円(2023年11月時点)。

2024年1月にはソラジマオリジナルwebtoon漫画の「シンデレラ・コンプレックス」がMBSドラマ特区枠でドラマ化が決定するなど、多方面に事業を展開している。

事業内容:オリジナルwebtoonの制作・配信

ソラジマは、制作したwebtoon漫画をピッコマやLINEマンガ、Comicoなどの電子書店に提供し、読者に届ける。

クリエイターと連携して作品を電子書店に提供し、レベニューシェア*の約35%-40%がソラジマに収益として分配されるビジネスモデルである。

クリエイターはソラジマと連携することで、制作したwebtoon漫画を簡単に読者に届けることができるようになる。

※レベニューシェアとは、複数企業が相互に協力して事業を行い、その結果として得られる収益(レベニュー)を分配(シェア)すること。

世界11ヶ国に、45以上のwebtoon作品を配信

ソラジマは45作品を超えるオリジナルwebtoonを世界11ヶ国に配信している。

同社は特に、「アメリカ」と「インドネシア」への進出を重視している。

アメリカでは、2012年にリリースされたwebtoonアプリが韓国のインターネットサービス会社に約500億円で買収された。また韓国発の漫画サービスが2018年に年間売上約10億円を達成するなど、webtoonが急成長中の市場である。

一方でインドネシアは未だwebtoon市場は未開拓である。しかし経済成長や若年人口の多さに加え、日本のアニメや漫画カルチャーに明るい国であるため、次のマーケットとして注目されている。

このように、ソラジマは海外展開を通して世界中にオリジナルwebtoon作品を届けることを目指している。

単行本や地上波ドラマなど、メディア展開多数

ソラジマが制作したwebtoon作品は、地上波ドラマ、単行本やSNSショートドラマなど、メディア展開の実績も多数である。

「シンデレラ・コンプレックス」

引用:https://natalie.mu/comic/gallery/news/560792/2234178

「シンデレラ・コンプレックス」(原作:井上里彩子)は、ソラジマが制作したwebtoon漫画である。

webtoon漫画として累計4億viewを突破した同作は、2024年2月よりMBSドラマ特区枠でドラマ化 が決定。

主な出演者は田中美久、飯島寛騎、森愁斗(BUDDiiS)、宇垣美里など。

ストーリー

「いつか素敵な王子様が現れる」というシンデレラコンプレックスを抱えた“強烈なヴィラン女子高生”前園由良を主人公とするラブサイコスリラー。

教師の相沢舞は、同じ高校で働く夫・相沢陽介と誰もがうらやむおしどり夫婦として知られていたが、実は長年のセックスレスで家庭内の空気は悪くなる一方だった。そんな中、夫の不倫に気付いてしまう舞。しかも相手は教え子でアイドル的人気を誇る美少女・由良だった。壊れかけた夫婦に妖しさと中毒的な魅力を持つ由良が忍び寄り、すべての歯車が狂い始めることに。やがて、復讐を胸に誓った舞と、由良の同級生で謎多き高校生・工藤要の思惑が絡み合い、恐ろしい結末へ向かっていく。

「婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる」

引用:https://sorajima.jp/works/SPQCtVbb

「婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる」(原作:吉井あん )は、ソラジマが制作したオリジナルwebtoonである。

2023年3月には横スライドの漫画に再編集され、単行本化が決定した。

ストーリー

引用:https://manga-mee.jp/detail/52513

侯爵令嬢のコンスタンツェ(コニー)は皇太子ウィルヘルムから、婚約破棄を言い渡された。どうもウィルヘルムに愛する人が出来たらしい。しかもその相手は最近現れた聖女だという。二年も実質皇太子妃として勤めてきたのに、あまりに非情な宣告に落ち込むコニー。だが突然前世の記憶が蘇り、自身がラブロマンス小説の当て馬”悪役令嬢”に転生したことを知る。「冗談じゃない。浮気する相手(悪役令嬢と改変オプション付き)なんかいらないわ。私は領主として生きるわ!」

帝都から離れた辺境の領地で強かに生きていくコニーの物語!

webtoon漫画アプリ「SORACOMI」

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000084922.html

ソラジマは2022年9月に、webtoon漫画アプリ「SORACOMI」をリリースした。掲載作品は全てwebtoonで、フルカラーで物語を楽しむことができる。

同アプリはさまざまな出版社の作品を集めた「プラットフォーム」ではなく、オリジナル作品のみを掲載して、ソラジマ作品をより密接に繋げるアプリである。

2023年1月にはアメリカでもリリースを達成した。2024年には、インドネシア、フランス・スペインなど、多言語での展開を予定。さらに他社のように言語ごとに異なるアプリをリリースするのではなく、1つのアプリで全世界に展開していく。翻訳を自社で行なっているため、スピード感を持って海外展開が可能である。

ソラジマは、自社メディアとしての「SORACOMI」を持つことで、将来的に「SORAJIMA作品をいつでもどの国にでも届けることができる」世界を目指している。

資金調達:シリーズBにて10億円の調達を達成し、累計調達額は17.6億円

ソラジマは過去に複数回資金調達を達成しており、累計調達額は17.6億円(2023年11月時点)。2023年3月には、Z venture capital をリード投資家とし、シリーズBラウンドでの総額約10億円の資金調達を実施した。

ソラジマは調達した資金を元に、さらなるオリジナルwebtoonの制作や、クリエイターと編集者の制作環境の改善と効率化、マンガアプリの開発および海外展開を目指していく。

市場規模:電子コミック市場は2027年度には8000億円に

(引用:https://hon.jp/news/1.0/0/46520#:~:text=電子コミックは4830億,ているとのこと。

株式会社インプレスの『電子書籍ビジネス調査報告書2023』によると、2022年度の電子書籍市場規模は6026億円と推計され、2021年度の5510億円から516億円(9.4%)増加した。

今後、2027年度には8000億円の市場に成長すると予測される。

将来展望:webtoon事業のみならず、横読み漫画への参入を目指す

ソラジマは現在のwebtoonの拡大だけではなく、横読み漫画への参入も検討中である。

webtoon事業では、海外展開やPDCAを洗練することによる組織力強化、縦読み漫画のカルチャー拡大を目指す。

縦読み漫画で培ったノウハウを元に、市場規模が10倍の横読み漫画市場への参入を目指している。

将来的には、それぞれの良さを合わせてクロスメディア化し、IPを多様に展開していく。

※IPとは、Intellectual Property(知的財産権)の略で、アニメやゲームなどのタイトルやキャラクターのこと。

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