パラレル株式会社は、通話アプリ「パラレル」の企画、開発を行うスタートアップである。
『世界中のコミュニケーション熱量を高め、好きな人たちとの時間を最大化する』というミッションのもと、友達と遊べる溜まり場アプリ「パラレル」の事業を展開している。
会社沿革:自社開発アプリ「パラレル」を軸に成長中
パラレル株式会社は、「React株式会社」として2017年7月に代表の青木穣氏によって創業された。2019年8月には、友達と遊べる溜まり場アプリ「パラレル」をリリース。2021年6月には社名を「株式会社パラレル」に変更し、コーポレートロゴと「パラレル」のサービスデザインもリニューアルした。その後「パラレル」の利用者は増加し、2023年5月には300万ダウンロードを達成。2024年3月にはシリーズCラウンドで、総額約12億円の資金調達を実施した。
事業内容:友達と遊べるたまり場アプリ「パラレル」
パラレルは、一人で遊べるゲームや、友達と通話しながら動画や音楽を一緒に楽しむことができる『オンラインのたまり場アプリ』である。
仲の良い友達と気軽に集まれるだけでなく、ゲーム・音楽・動画を楽しむことに特化した高音質なステレオ通話が可能。また、友達と遊べるミニアプリなど、様々な機能を楽しむことができる。
カジュアルに楽しめるゲームやコンテンツ
パラレルでは1人で遊べるゲームから、『お絵かきしりとり』や『キーワード人狼』など、みんなで遊べる定番のゲームコンテンツまで豊富に揃う。
また、ゲームだけでなく、『画面共有』で友達のスマホ画面をシェアしたり、『YouTube同時視聴』で友達と一緒にYouTubeを楽んだりすることも可能である。
ルームに入るだけで、簡単に通話
通話を始めたくなったら、友達のいるグループのルームに入るだけで、会話がスタート。わざわざ相手に確認を取ったり、相手の状況を気にかけて通話を掛ける必要はない。また入室するとプッシュ通知が飛ぶので、友達の状況をつかみやすい。
ゲーム・動画・音楽などに対応した高音質なステレオ通話
ゲームや動画、音楽のメディア音声が小さくならず、ステレオでクリアに聞こえる高音質通話が可能。また、相手の声の大きさに合わせて個別に音量を調整することができる。
資金調達:日本発SNSスタートアップでは最大規模の総額約29億円を調達
パラレル株式会社は2024年3月、シリーズCラウンドで総額約12億円の資金調達を実施した。
今回の資金調達は既存投資家に加え、新たにNTTドコモ・ベンチャーズなど他4社を引受先とする。なお、シードからシリーズCラウンドまで計4回にわたる累計資金調達額は約29億円。これは日本発SNSスタートアップでは最大規模の調達実績である。
市場規模:デジタル音声広告市場は2025年には420億円に
2020年2〜3月にデジタルインファクトが行った調査によると、日本国内でのデジタル音声広告の市場規模は2025年には420億円に達すると予想されている。そのため、パラレルなどの音声SNSを含めた音声コンテンツ市場は、今後も成長を続けていく見込みである。
パーソナライズされていく世の中で、ソーシャライズされるエンタメ体験を作る
共同代表である歳原氏と青木氏によると、パラレル株式会社は「パラレル」のようなカジュアルなゲームだけでなく、世の中のあらゆるエンタメコンテンツとソーシャル(友達とのコミュニケーション)を繋げることを目指す。
さらに友人同士の集まりやコミュニティに対してコンテンツを提供し、共同で楽しむ機会を増やすことに注力していく。今後はパーソナライズされていく世の中で、ソーシャライズされるエンタメ体験を作ることを目指す。
参照:https://parallelcorp.notion.site/afefff40df8f407c9a26741b97c05eb4