【ポケトーク】翻訳機を超えた、夢のAI翻訳機

(引用:https://pocketalk.co.jp/)

ポケトーク株式会社は、翻訳機及び翻訳に関するソフトウエアの企画開発を行うスタートアップである。

『言葉の壁をなくす』というミッションのもと、AI翻訳機「ポケトーク」を中心に事業を展開する。

ポケトークの歴史:機能と用途を拡大し、事業を拡大中

AI通訳機のポケトーク初代モデルは2017年12月に、ソースネクスト株式会社とTravis社によって共同開発された。

2018年には「ポケトークW」が開発され、世界55言語の音声とテキストに翻訳可能に。

2019年にはカメラ翻訳機能を搭載した「ポケトークS」が販売開始。

翌年には画面サイズとバッテリー容量を拡大した「ポケトークS Plus」が発売された。

2021年にはオンライン会議で、瞬時に字幕をカメラ映像に合成して表示できる「ポケトーク字幕」の提供開始。

2022年2月にはソースネクスト株式会社からの会社分割により、松田 憲幸氏によって株式会社ポケトークが設立された。同年5月にはそれまでのポケトークをアプリ化した「ポケトークアプリ」をリリースした。

さらに2024年3月には10億円の資金調達を実施するなど、事業を拡大中である。

事業内容:AIを利用した通訳、翻訳サービスを展開中

ポケトーク株式会社はAIを利用した通訳、翻訳サービスを展開中である。同社は目的に合わせた5つの製品、サービスを中心に事業を展開している。

【AI通訳機】ポケトーク

ポケトークは、互いの言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機である。2022年12月時点で販売台数100万台を突破するなど、事業規模を拡大中だ。

機能1:通訳機能

ポケトークでは、お互いの言語を話せなくても、まるで通訳がいるかのように会話が可能である。操作はボタンを押して話すだけであり、誰でも簡単に操作ができる。

機能2:テキスト翻訳機能(特許取得済み)

お店のメニューなど、カメラで撮影するだけで翻訳が可能である。何語かわからない文字でも言語を自動判別する。翻訳結果を音声出力すれば、お店での注文にも利用できる。

機能3:発音練習機能

翻訳履歴にある文章を使って、発音の練習ができる。正誤判定のほか、発音の違った単語を赤字で表示し、どこの発音を改善すべきかわかる。

特徴1:通訳者よりも高い満足度

言語ごとに最適な検索エンジンを採用し、常に最新エンジンを利用して翻訳を行う。そのため、通訳者よりも高い翻訳満足度*を実現している。

※翻訳製品やサービス、アプリを利用したことがある879名を対象にした、ポケトークの利用満足度。2022年4月、ポケトーク株式会社調べ (引用:https://pocketalk.co.jp/)

特徴2:世界85言語に対応

(引用:https://pocketalk.co.jp/)

ポケトークは、74言語を音声とテキストに翻訳し、11言語でテキストのみに翻訳可能である。英語や中国語はもちろん、ロシア語やポルトガル語の方言まで、合計85言語でコミュニケーションができる。

【AI通訳アプリ】ポケトークApp

ポケトークAppはそれまでのポケトークをアプリ化し、機能はそのままに、スマホでの音声通訳を可能にした。

(引用:https://pocketalk.co.jp/)

2022年にはGooglePlay ベストオブ2022「部門賞」を受賞するなど、スマホアプリとしても高い評価を受けている。

【AI同時通訳】ポケトークライブ通訳

ポケトークライブ通訳は、録画やライブ配信、オンライン会議等でリアルタイムに翻訳するソフトである。相手が話したことを翻訳して音声で聞いたり、テキストで読むことが可能である。

多彩なシーンで利用できる

オンライン会議や録画の翻訳だけでなく、対面で翻訳機として利用することも可能。

シーンに合わせて使い方を選べる

ポケトークライブ通訳は、シーンに合わせて2つの使い方ができる。対面での会議でマイクに入る音声を通訳するか、オンライン会議でPCから流れる音声を通訳可能である。

安く、手軽に、高クオリティの翻訳を実現

ポケトークライブ通訳は、通訳者と比較しても、安い料金で手軽にクオリティの高い翻訳を実現する。

【AI同時通訳】ポケトークカンファレンス

ポケトークカンファレンスは、同時通訳が必要な多言語のイベントで、AIによる同時通訳を行うソフト。参加者はQRコードをスマホで読み取ることで、母国語の音声と文字でイベントの視聴が可能である。

74言語に同時翻訳が可能

イベント登壇者の話す言語(10言語に対応)を、会場にいる人々に合わせてさまざまな言語(74言語に対応)に同時翻訳が可能である。

手軽にクオリティの高い同時通訳を実現

従来の同時通訳サービスと比較しても、少ない設備と手軽な運営を実現しつつ、高クオリティの同時通訳が可能。

【AI字幕】ポケトークムービー翻訳

ポケトークムービー翻訳は、AIを利用した動画翻訳サービスで、動画ファイルに翻訳した字幕や音声を追加することができる。日本航空株式会社やANAホールディングス株式会社など、多くの大企業がこのサービスを導入している。同サービスは高品質な動画翻訳を安価で、迅速に、そして簡単に実現することができる。

「動画アップロード」&「翻訳言語の選択」でかんたんに翻訳

利用方法は以下の通り

1.動画のアップロード

2.言語の選択

3.字幕の設定

4.プレビューで確認

5.ダウンロード

6.翻訳結果の編集

低価格かつ手軽に、短い納期で動画を翻訳することが可能

動画翻訳サービスの比較:30分間の動画から翻訳済みの字幕入り動画を作成する場合

ポケトークムービーでは、低価格かつ手軽に、短い納期で動画を翻訳することが可能である。翻訳後の編集も可能であり、通訳者による動画翻訳サービスと比較しても多くの利点を持つ。

資金調達:幅広い事業パートナーとともに成長し、調達額は48億円に

ポケトーク株式会社は過去に複数回、資金調達を達成しており、累計調達額は約48億円である。主要株主であるソースネクスト株式会社をはじめ、さまざまな事業領域のパートナー企業と共に成長している。今後は世界中のあらゆる分野・領域で言葉の壁をなくしてゆき、多言語音声翻訳技術の世界展開を目指していく。

市場規模:機械翻訳市場は2029年に約9億3000万米ドルへ

提供:Mordor Intelligence™ Industry Reports 「2024 年の機械翻訳市場シェア、規模、収益成長率の統計」 (引用:https://www.mordorintelligence.com/ja/industry-reports/machine-translation-market)

機械翻訳の市場規模は、2024年に7億1605万米ドルと推定され、2029年までに9億2701万米ドルに達すると予測される。企業間でのさまざまなコンテンツのローカリゼーションに対する需要の高まりにより、今後も機械翻訳市場は成長を続ける見込みである。

将来展望:「アメリカ人が英語を全くできない日本人と普通に会話ができる世界」を本気で作る

代表の松田氏によると、ポケトーク株式会社は「アメリカ人が英語を全くできない日本人と普通に会話ができる世界」を目指していく。

さらに英語に限らず、ポケトークを使って全ての言語で話せるようになることで、世界を変えていく

またポケトーク以外にも今までにない製品を生み出し続けることで、人類の進歩に貢献していく。

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