今回紹介するのは、カルビーが手掛ける新規事業「Body Granola」です。
Body Granolaは、個人の腸内環境を検査し、腸内環境に適したグラノーラを定期購買するサービスです。カルビーが成長戦略で掲げる「食と健康」領域の新たなビジネスモデルとして確立され、事業を拡大しています。
今回は、そんなBody Granolaについてや、沿革、カルビーの新規事業開発についても紹介していきます。
事業内容:カラダの声を聞いてつくる、あなたにぴったりのグラノーラ
Body Granolaは、「カラダの声を聞いてつくる、あなたにぴったりのグラノーラ」をコンセプトに、一人ひとりの食事やライフスタイルに合わせたサービスを提供しています。
今回は、Body Granolaの2つのサービスについて紹介していきます。
グラノーラの定期便【Body Granola】
「Body Granola」は、自分の腸内フローラを調べて、好きなプレバイオティクス(腸内細菌のエサとなる食品成分)を選んでグラノーラを作れるサービスを提供しています。
WEBサイトで腸内フローラ検査キットを注文することができ、検査結果を参考にプレバイオティクスを選んだ後、一人ひとりに合わせたグラノーラが定期的に届きます。
腸内環境研究で国内最先端をいくメタジェン社と、国内最多の腸内フローラ検査を手がけるサイキンソー社との協力で、個々の腸内細菌に最適なグラノーラの提供が可能となっているサービスです。
【パーソナルオンライン食事コーチングサービス】
パーソナルオンライン食事コーチングサービスは、医師監修のもと、管理栄養士とマンツーマンで食事のコーチングを行うサービスです。
一人ひとりのライフスタイルに寄り添った食生活の見直し方や、それぞれの腸内フローラに合う食材や調理方法のアドバイスなどを行っています。食事撮影などの事前準備が不要で1回30分、手軽で充実したサービスを受けることができます。
Body Granolaを開始し、お客様のお声を聴く中でBody Granolaを始めるきっかけや食事の悩みは人それぞれであることがわかりました。 Body Granolaは、お客様一人ひとりの悩みに寄り添い、食習慣のパートナーのような存在になりたいという想いからBody Granola会員向けに「パーソナルオンライン食事コーチングサービス」を開始しました。
沿革:一人ひとりの腸内環境に合わせた事業を拡大中
カルビーは長期ビジョン、新たな食領域を成長の軸として確立する「NEXT Calbee&Beyond」の実現に向けて模索する中で、メタジェン社と出会いました。
2020年夏にメタジェン社と「個々人の腸内環境に着目した事業創出の考え方」に共感したことをきっかけに、2021年春から本格的に共同研究を開始します。
2023年には、Body Granolaのサービス提供をスタートし、2024年にはBody Granolaの1周年記念と同時に、新たに「パーソナルオンライン食事コーチングサービス」の提供を開始しました。
将来展望:食習慣のパートナーのような存在へ
2024年4月25日で、1周年を迎える「Body Granola」ですが、「お客様一人ひとりの悩みに寄り添い、食習慣のパートナーのような存在になりたい」という想いから、事業拡大を進めています。
富士経済によると腸内環境市場は約1500億円の規模といわれており、腸内環境が心身に及ぼすメカニズムの解明と健康意識の高まりから、腸内環境市場は拡大しています。
今後もさらに、一人ひとりの腸内環境に合わせたサービスへのニーズは高まっていくでしょう。
カルビーの新規事業開発
現在、カルビーグループでは、注力すべき新規領域として「アグリビジネス」と「食と健康」を定め、成長事業として将来性を模索しているところです。
アグリビジネスでは、カルビーがこれまで培ってきた「ばれいしょ」の専門性を活かした、「自然素材プラットフォーム事業」の可能性を探っています。ばれいしょで培ったネットワークを、商品企画や開発、調達、生産、物流などの点で活かしていくそうです。
食と健康では、健康志向を背景に注目の高まる「健やかなライフスタイル」に貢献する新たなビジネスモデルとして、総合的な食のソリューションを提供できるプラットフォームの構築を進めています。 「Body Granola 」も、この「食と健康」のプラットフォームの一部として、カルビーが注力している分野です。
今回は、カルビーの「Body Granola 」について紹介してきましたが、New Venture Voiceでは、他にも明治や、森永などの社内ベンチャーや、社内起業制度についての記事を掲載しています。関連記事からご覧ください。