【CBcloud】配送マッチングで物流の2024年問題を解決

(引用元:https://cb-cloud.com/

今回紹介するのは、荷物を送りたい人と配送を担うパートナーとを繋ぐプラットフォーム「ピックゴー」を提供する、CBcloud株式会社(以下、CBcloud)です。

CBcloudは、人材不足や業務の非効率性などさまざまな物流業界の課題を解決することを目指しています。

ここでは、CBcloudの資金調達や、事業内容、創業ストーリーなどについて紹介していきます。

事業内容:配送プラットフォーム×物流支援システムで業界改革

(引用元:https://cb-cloud.com/

CBcloudは、課題の多い物流業界の現状を変えるためのサービスを提供しています。
物流業界では、人材不足、多重下請け構造や非効率な慣習が課題とされてきました。
さらに2024年4月からは、ドラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制が適用され、ドライバーの労働時間が短くなることで運送能力が低下し、モノが運べなくなる可能性が懸念されています。

今後ますます、効率化が求められる物流業界の業務改革を担うのが、CBcloudです。
今回は、そんなCBcloudの主なサービスを2つ紹介していきます。

①【ピックゴー】配送プラットフォーム

(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000016726.html

ピックゴーは、荷物の「送りたい」と「届けたい」というニーズを繋げるマッチングプラットフォームです。
物流業界には、情報の取り次ぎのみを行う中間プレイヤーが数多く存在しており、コミュニケーションや費用面において多重構造的・非効率的な状況が生まれています。
PickGoは荷主と「配送パートナー」「実運送会社」を直接つなぐことで、この多重構造を打破することを目標としています。

そんなピックゴーには、個人向け、法人向け、配送パートナー向けの3種類の機能があります。

ピックゴーは、個人や法人を荷主として荷物の配送依頼を行います。
それに対して、ピックゴーに登録しているパートナーが、配送の依頼を受けます。
ピックゴーを通して、荷主と配送パートナーを直接繋ぐことができるため、コストや工数の削減に繋がります。

そんなピックゴーには以下の3つの特徴があります。

  • 軽貨物パートナー:50,000人以上
  • 行迂回No.1の配送マッチング率:99.2%
  • 業界最速の依頼からエントリーまでの時間:56秒

ピックゴーを利用することで、スマートに配送業務を行うことができます。

②【スママリュー】物流業務支援システム

(引用元:https://cb-cloud.com/

スマリューは、独自のシステム開発で、ドライバーや管理者など物流に携わる⼈たちの効率的な働き⽅を⽀援します。

スマリューの手順は以下の流れです。
初回の商談で、顧客の物流網や配車の要件、課題をヒアリングし、その後より詳細な物流業務の調査を行います。これらの情報を踏まえて、ピックゴーなどのAPI連携や、デポ(小型物流拠点)などのアセットの活用を含めて、顧客の特徴に合わせた個別の提案が行われます。

CBcloudには、全国7万人の配送パートナーとの協業や、1日3,000件以上の配送現場で培った配車や運行管理をはじめとする物流のノウハウが蓄積されています。これまでの経験を活かして、物流会社に最適なシステムを提案できるのが強みです。

沿革:5万人の配送パートナーと2,000社の運送会社とともに事業を拡大中

(引用元:https://cb-cloud.com/

2013年に、横浜市泉区にて、CBcloudは設立されます。

2016年にピックゴーの前身である「軽town」をリリース。軽townとは、単身の引っ越し希望者と軽貨物のフリードライバーをマッチングするサービスです。

2017年に、軽townをピックゴーへとサービス名を変更し、個人向け配送サービスをスタートします。

2019年には、ピックゴーの登録ドライバー数が1万人を突破し、事業拡大の方向へ向かいます。

2020年には、ピックゴーでの一般貨物のマッチングを行うとともに、スマリューの提供を開始しました。

2023年には、軽貨物配送パートナーの登録者が5万人を、物流運送会社パートナーは2,000社を超えました。

2024年に、事業拡大に伴って、本社を神田へ移転しました。

【受賞歴】

(引用元:https://cb-cloud.com/

2016年に、将来の事業性と成長度を評価するKDDI∞Labo賞を受賞します。

2018年には、Mizuho Innovation Award 2018/4Qを受賞し、ビジネスモデルや成長可能性が評価されました。

2019年は、JR東日本スタートアッププログラムでスタートアップ大賞を受賞します。また、同年に約16億円の資金調達をしたこともあり、ベンチャーキャピタルであるANOBAKAが開催するKVP AWARDでも資金調達賞を受賞しました。

2020年には、内閣府が実施している日本オープンイノベーション大賞で国土交通大臣賞を受賞しました。

CBcloudの取り組みは社会的にも評価されており、ますます注目が集まりますね。

資金調達

CBcloudの行ってきた資金調達は、多数ありますが、ここでは特に大規模であった、2021年12月の60億円、2024年の48.9億円の資金調達を紹介していきます。

2021年12月に、CBcloudは、国内および海外の機関投資家や事業会社を引受先とする第三者割当増資(シリーズCラウンド)と、大手金融機関からの追加融資枠設定し、総額約60億円の資金調達を実施しました。この時点で、2016年9月からの融資を含む累計調達額は約80億円となりました。 これらの資金は、プロダクト強化やマーケティングのみならず、事業を成長させていくための人材採用に充てられました。

2024年1月に行われた、48.9億円の資金調達においては、現在詳細は公にされていません。しかし、現在進めらえている物流の2024年問題に向けたプロジェクトに充てられているのではないかと推測できます。

創業ストーリー

(https://cb-cloud.com/・松本隆一氏のXより

ここでは、CEOである松本隆一氏の経歴とともに創業経緯を紹介していきます。

松本隆一氏は、高校時代に独学でプログラミングを修得します。高校卒業後は、航空保安大学校を卒業し、国土交通省に入りました。航空管制官として羽田空港で勤務しますが、2013年から、他界した義父の運送業を継ぎ、配送ドライバーを経験します。

松本隆一氏は、実際に運送業の現場で働いたことから、運送業の非効率な慣習から業務改善に余力がない物流業界の現状を痛感しました。そのことから、松本隆一氏は自分の経営する会社だけではなく、物流業界自体を変えるべく立ち上がり、同年の2013年にCBcloudを創業しました。

将来展望

CBcloudでは、既存のサービスに加え、物流の2024年問題に貢献するサービスを次々とリリースしています。 最近では、2024年5月から業界初の黒ナンバー車の共同使用サポートプログラムの提供を開始しました。これまで公的に代車が認められていなかったために発生していた「車両メンテナンスによって車が使えず、働きたくても仕事ができない配送パートナーの仕事環境の改善」に向き合います。

CBcloudは、今後も配送パートナー支援プログラムの一環として、安全運転を支援するプログラム等を検討中です。今後も配送パートナーが「仕事に安心して集中できる環境づくり」を続けていくと表明していました。

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企業情報

会社名    CBcloud株式会社

代表者    松本 隆一

本社所在地  東京都千代田区神田須田町1-23-1 住友不動産神田ビル2号館9階

設立年月日  2013年10月

資本金    17億70百万円(資本準備金含む)

従業員数   60人

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