最終更新日 24/10/11
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【goooods】卸売・仕入をワンストップで完結!卸売業界に革命をもたらす注目スタートアップ

IT製造
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引用:goooods公式HP

現在、さまざまな業界でデジタルトランスフォーメーションが進められていますが、卸売業界は旧態依然としています。

これは従来のアナログな取引を続けようとする保守的な取引慣行が原因で、「新しい取引が始めづらい」「取引マッチングの機会損失を生んでいる」「業界としての生産性が上がりづらい」といった課題につながっています。

さらに、旧来のテクノロジーに依存しているため、最新の生成AIを活用した新しいユーザー体験や、B2Cで一般的なレコメンデーション機能による商品発見といった価値提供が困難な状況です。

そこで、こうした卸売業界特有の課題に挑戦しているスタートアップが「goooods株式会社」(以下、goooods)です。同社はECマーケットプレイスと受発注システムを一体化した、B2Bコマースプラットフォーム「グッズ」を提供しています。

2024年9月に10億円を資金調達するなど、注目を集めるgoooodsについて紹介していきます。

事業内容:次世代B2Bコマースプラットフォーム「グッズ」を運営

卸売・仕入がワンストップで完結するB2Bコマースプラットフォーム「グッズ」(引用:PR Times)

goooodsは、卸売・仕入がワンストップで完結するB2Bコマースプラットフォーム「グッズ」を運営しています。

このサービスには、新規取引先がみつかる「マーケットプレイス機能」、受発注・請求業務がまとまる「バックオフィス業務自動化」が搭載されており、売り手と買い手の効率的なマッチングを実現している点が魅力です。

「グッズ」は新規取引先を見つけられるうえ、受発注・請求業務を自動化できる(引用:PR Times)

「グッズ」のマーケットプレイスに登録すると、信頼できる新規の卸先・仕入先をオンラインで獲得することができます。さらに、過去の取引データを活用して取引先の発見を支援し、効率的なマッチングをサポートしてくれます。また、取引開始後は受発注にかかわる業務を自動化でき、作業負担を大幅に軽減することが可能です。

そのため、売り手であるブランドは細やかな受注業務を「グッズ」に任せられるうえ、与信・請求・売上代金回収といった手間を省け、新規取引先の獲得・既存顧客のリピート促進に専念することができます。

一方、買い手である小売店やショップは、優遇された取引条件のもとで、差別化された商品をレコメンデーション機能を活用して小ロットから仕入れることができ、次の売れ筋商品を効率よく発見することが可能です

「グッズ」は売り手と買い手を効率的につなぎ、取引を可能にする(引用:goooods公式Note)

連続起業家の福山誠が取締役CPOに就任

連続起業家である福山誠氏はメルカリでプロダクト開発に従事した経験を持つ(引用:PR Times)

goooodsは2024年9月18日に、新たに取締役CPO(最高製品責任者)として福山誠を選任・就任したことを発表しました。

福山氏は、連続起業家として数々のコミュニティサービスを成功させた実績を持ち、その後メルカリにて、マーケットプレイス事業の新規事業・プロダクト開発を統括する役員として活躍してきました。

goooodsでは取締役CPOとして経営に参画し、製品全般やマーケティング、グロース戦略を担当する予定です。福山氏の豊富なスタートアップ経営の実績、サービス運営の知見、ユーザーの本質的なニーズを見抜く洞察力をもとに、プラットフォームのさらなる成長を目指していくとしています。

なお、goooodsのNoteによると、福山誠氏がgoooodsへの参画を決意した経緯は、同社のCEOである菅野氏に最後まで付き合いたいと考えたからだそう。菅野氏とは人生の節目節目で縁があり、創業時から誘い続けてくれたことから、「何をやるか」よりも「誰とどうやるか」の方が重要だと感じたと述べています。

資金調達:2024年9月に2ndクローズで合計10.7億円を調達

goooodsは2024年9月に2ndクローズで合計10.7億円を調達したと発表(引用:PR Times)

2024年9月17日、goooodsは2024年4月から進めている資金調達ラウンドの2ndクローズで、第三者割当増資により4億円を調達したことを発表しました。これにより、本ラウンドにおける総調達額は10.7億円となります。

今回、新たな引受先としてZ Venture Capital、南都キャピタルパートナーズが加わり、さらにX Tech Venturesが1stクローズに続いて追加出資を行いました。

今回調達した資金は、受発注ニーズへのさらなる対応や、AI・マシンラーニングによる高精度の商品提示などのプロダクト開発、採用強化に充てられます。特に採用強化に力を入れており、産業構造の変革を長期的な視点をもって粘り強く実現していくため、標準の約2倍のストックオプション(SO)を用意しているとのことです。採用に関心のある方は、goooodsの求人募集ページをぜひご覧ください。

また、今回の2ndクローズを受けて特設サイトが更新されました。オンライン仕入・卸売のさまざまな活用事例が掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。

2024年4月にファーストクローズで6.7億円を資金調達

goooodsは2024年4月にファーストクローズで6.7億円を資金調達したと発表(引用:PR Times)

goooodsは2024年4月18日に、2度目となる資金調達ラウンドの1stクローズで、6.7億円の資金調達を完了したことを発表しました。

今回の資金調達には、本ラウンドを主導したAngel Bridgeに加え、 既存投資家であるX Tech Ventures、Vela Partners、Incubate Fund USが参加したとのことです。

企業概要

  • 企業名:goooods株式会社(英名:goooods, Inc.)
  • 代表者:代表取締役CEO 菅野圭介
  • 設立:2021年10月20日
  • 所在地: 〒107-0052 東京都港区赤坂8丁目-11-26 +SHIFT NOGIZAKA3F
  • 公式HP:https://about.goooods.com/

まとめ

本記事では、卸売・仕入がワンストップで完結するB2Bコマースプラットフォーム「グッズ」を運営するgoooods株式会社について紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

goooods株式会社のように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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