【Greenspoon】ヘルシーな冷凍宅食で心身を健やかに

引用:https://note.com/tomonoritanabe/n/n9c3c36c391a0

厚生労働省は、生活習慣病などを予防して健康な生活を維持するための目標値として、野菜を1日350g以上食べることを推奨しています。

しかし、実際に日本人が1日に摂取する野菜の量は平均して280g程度であり、目標まで70g届いていないのが現状です。「食事の際にサラダを1品追加する」など、野菜を積極的に摂ろうとする姿勢が大切でしょう。

とはいえ普段の忙しい生活の中で、食事バランスや野菜の量を気にして生活するのは、肉体的・精神的にも大変。

この課題に危機感を覚え、「カラダとココロを満たす、食によるセルフケアサービスを創りたい」と創業されたのが、株式会社Greenspoon(以下、Greenspoon)です。同社はサラダ・スープなどのヘルシーな冷凍食材が自宅まで届くサブスクサービスを提供しており、栄養面・味において高い評価を受けています。

この記事では、江崎グリコの子会社になるほど事業成長を遂げたGreenspoonについてくわしく紹介します。

事業内容:冷凍宅食サブスク「GREEN SPOON」

引用:https://greenspoon.co.jp/

Greenspoonは、冷凍したヘルシーな食材を自宅まで届けるサブスクリプションサービス「GREEN SPOON」を提供しています。スープやサラダなどの軽食から、メインディッシュやパスタといった本格的な料理まで、さまざまなメニューを取り扱っており、その品数は60種類以上。単品購入も可能ですが、料金が高くなってしまうため、購入者の約9割がサブスクを利用しています。

味や栄養はもちろん、電子レンジ5分で作れる手軽さが高く評価されており、2024年5月には累計会員数15万人を記録したそう。また2024年6月には江崎グリコが全株を取得しており、Greenspoonは完全子会社としてグループインを果たしました。

最大の特徴:冷凍「食品」ではなく冷凍「食材」を宅配

引用:https://forbesjapan.com/articles/detail/63701

Greenspoonが手がける「GREEN SPOON」の最大の特徴は、冷凍した「食品」ではなく、瞬間冷凍した「食材」を宅配する点です。調理済みの冷凍食品を配送するのではなく、瞬間冷凍した食材と調味料を個包装で届けてくれます。

このように食材をそのまま冷凍することで、レンジで加熱した後でも味が落ちず、栄養を損なうこともないそう。昨今の宅食サービスにて主流である調理済み冷凍食品と、うまく差別化を図っているといえます。

起業のきっかけ:予防医学の思想で生きる素晴らしさを実感

引用:https://greenspoon.co.jp/

Greenspoonの創業者である田邊友則氏は、元々サイバーエージェントの社員でした。2012年に新卒で入社して以来、さまざまなプロジェクトを推進し、最後にAbemaTVを立ち上げて同社を退社します。

その後具体的なプランもない中、セブ島に留学し、出会った韓国人の影響で筋トレに目覚めたそう。帰国後フリーランスとして働きながら、VCやエンジェル投資家と事業アイデアを壁打ちする毎日を送ります。

「思い悩む日々をどうにかしよう」と海外を飛び回る中、田邊氏は「飽き性の自分が今も筋トレを続けていること」に気づきます。「日々のメンテナンスがカラダ・ココロを健康にしていること」がわかり、予防医学の思想で生きる素晴らしさに目覚めたそうです。

その後、Full Commit Partnersの山田氏に出会い、D2Cの事業を興そうと意気投合。出会って2日目の夜に投資が決定し、わずか3ヶ月で株式会社Greenspoonの創業に至ります。

パーソナルスムージーの「GREEN SPOON」を正式リリースしました!|田邊 友則 I GREEN SPOON

資金調達:株式譲渡により江崎グリコのグループ入り

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000055700.html

Greenspoonは3度の資金調達で累計14億円を獲得しましたが、2024年6月に株式譲渡により江崎グリコのグループ入りを果たしました。

2020年9月から江崎グリコ株式会社との協業がスタートし、出資・融資など多大なサポートを受けていたそう。会社・事業規模が大きくなる中で、田邊氏は創業以来掲げてきた「GREEN SPOONを世に残すブランドにする」という目標の達成を真剣に考え、今回の判断を下しました。

今後はサブスクの商品拡充はもちろん、オフラインへのブランド展開や実店舗オープン 、海外展開などに注力していくそうです。

<今までの資金調達>

投資ステージ時期資金調達額主な投資家
シード2019年6月不明Full Commit Partners
シリーズA2020年9月1.8億円株式会社アカツキ
シリーズB2023年6月2億円不明

市場規模:2022年の食品宅配市場規模は2.5兆円

引用:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3349

矢野経済研究所によると、2022年度の食品宅配市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比102.3%の2兆5,363億とのこと。2027年度には2.9兆円まで市場が成長すると予測しています。

同社によると、食品宅配市場の成長は、新型コロナウイルスや、少子高齢化・女性の社会進出といった社会的要請の影響が考えられるそう。特に「手作り感」は欲しいものの、毎日の献立作りや買い物には時間をかけられない現代人のニーズに応えた商品として、ミールキットが人気を博しています。

企業概要

  • 企業名:株式会社Greenspoon
  • 設立:2019年5月30日
  • 代表者:田邊 友則
  • 所在地:〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-19-9 広尾ONビル2F
  • 公式HP:https://greenspoon.co.jp/

まとめ

本記事では、冷凍したヘルシーな食材を自宅まで届けてくれるGreenspoonについて紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

Greenspoonのように、国内外の面白い企業についてまとめているため、関連記事もご覧ください。

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