
近年、企業の経営判断には膨大なデータの分析が欠かせなくなっています。しかし、データが部門ごとに分散し、統合や分析に多くの時間を費やしている企業も少なくありません。この課題に対し、経営管理クラウド「Loglass 経営管理」を提供する株式会社ログラス(Loglass)(以下ログラス)が革新的なアプローチを取っています。この記事では、Loglassの魅力や、そのサービスが企業にもたらす変化について詳しく紹介します。
Loglassとは? 〜企業理念と創業の背景〜

ログラスは2019年5月に設立され、「良い景気を作ろう。」をミッションに掲げるスタートアップ企業です。創業者であり代表取締役CEOの布川友也氏は、慶應義塾大学経済学部を卒業後、投資銀行部門や経営戦略室での経験を積みました。そこで、企業経営におけるデータ活用の重要性を実感し、経営管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためにLoglassを創業しました。
ログラスは、企業がデータを有効活用し、迅速かつ的確な経営判断を下せる環境を提供することを目的としています。そのために開発されたのが、クラウド経営管理システム「Loglass 経営管理」です。
企業が抱える課題とLoglassの解決策

企業の経営判断に必要なデータは、財務数値、KPI、売上予測など多岐にわたります。しかし、多くの企業では以下のような課題を抱えています。
- データが各部門に分散し、統合が困難
- エクセルや異なるシステム間での手作業が多く、非効率
- リアルタイムな分析ができず、迅速な意思決定が難しい
「Loglass 経営管理」は、これらの課題を解決するために、企業のデータを一元管理し、リアルタイムでの可視化・分析を可能にします。
Loglass 経営管理の特長

Loglass 経営管理は、企業の経営管理を効率化し、成長を支援する多機能なクラウドプラットフォームです。
1. データの一元管理とリアルタイム分析
Loglass経営管理は、予算、見込み、実績、KPIなどの経営データを一元的に収集・統合します。これにより、データの整合性が保たれ、部門間の情報共有がスムーズになります。さらに、リアルタイムでのデータ更新と可視化が可能で、迅速な意思決定をサポートします。
2. 直感的な操作性
エクセルに似たユーザーインターフェースを採用しており、非エンジニアでも容易に操作できます。これにより、特別な技術知識がなくてもデータの入力や分析が可能です。
3. 高いカスタマイズ性
企業ごとのKPIや財務指標に柔軟に対応できるカスタマイズ性を備えています。各企業のニーズに合わせて設定を調整することで、より効果的な経営管理が実現します。
4. 導入支援と迅速な活用開始
Loglass経営管理は、専門家による導入支援を提供しており、平均3ヶ月での活用開始が可能です。これにより、スムーズなシステム移行と早期の効果的な運用が実現します。
これらの特長を持つLoglass 経営管理は、企業が保有するデータの価値を最大限に引き出す強力なツールとして注目されています。
他社の代表的なプラットフォームとの比較は以下のようになります。
- IGGLE:予算作成や予実分析に強みを持ち、ユーザーから高い評価を受けています。
- ScaleCloud:スタンダードプランが月額100,000円で提供されており、価格面での明確な情報が公開されています。
これらの情報を踏まえても、Loglass経営管理はデータの一元管理、リアルタイム分析、直感的な操作性、高いカスタマイズ性といった点で、従来のプラットフォームと差別化されていることが分かります。
Loglass導入企業の成功事例
実際にLoglass経営管理を導入した企業の事例を見てみましょう。
インターメスティックの成功事例

インターメスティックが東証プライム市場に新規上場 – Loglassが経営管理を支援
「Loglass経営管理」を導入している株式会社インターメスティック(本社:東京都港区、代表取締役社長:上野 博史)が、2024年10月18日に東京証券取引所プライム市場へ新規上場しました。
アイウェアブランド「Zoff」を展開するインターメスティックは、品質を維持しながら適正価格でメガネを提供するSPA方式を業界で初めて導入し、現在は国内外300店舗以上を展開しています。
同社は2023年4月より「Loglass経営管理」を導入し、部門別・店舗別の予実分析の迅速化や業績予測の精度向上を図ることで、新規上場に向けた経営管理体制の強化を進めてきました。
上場後は、株主の期待に応えるための成長分野への投資判断にもLoglassを活用し、新たな価値の創出に取り組んでいく方針です。ログラスは今後も、インターメスティックの経営管理と事業成長を支援していきます。
Genki Global Dining Conceptsの活用

Loglass経営管理導入で効率化を実現 – Genki Global Dining Conceptsの成功事例
■ 背景:表計算ソフトによる業務負担と経営分析の課題
Genki Global Dining Concepts(旧・元気寿司株式会社)は、寿司チェーン「元気寿司」「魚べい」などを展開し、国内外で428店舗を運営しています。同社は“第二創業期”として、事業ポートフォリオの多様化と経営分析の高度化を推進しています。
しかし、これまで予算策定や業績管理を表計算ソフトで行っていたため、業務の属人化が進み、データ集計に時間がかかることで、十分な経営分析ができないという課題を抱えていました。
■ Loglass経営管理導入の決め手
こうした課題を解決するため、同社はクラウド経営管理システム「Loglass経営管理」を導入。その決め手は以下の3点でした。
- 経営管理業務の属人化を解消できる
- 将来の経営管理の高度化に向けて、自社で活用できるイメージを持てた
- 人員計画やAI機能など、Loglassの将来性に期待
■ 導入後の効果と今後の展望
Loglass経営管理の導入により、経営データの可視化が進み、店舗別・セグメント別の採算性をリアルタイムで把握できるようになりました。また、経営情報をデータベース化し、現場との情報共有を強化。責任者がPLデータを把握しやすくなり、利益意識の向上にもつながることが期待されています。
■ 財務経理部 次長 鈴木直登氏のコメント
「これまで予算策定や会議資料作成を表計算ソフトで行っていたため、業務の非効率や属人化が課題でした。Loglass経営管理の導入により、データを一元管理し、迅速で高度な予実管理が可能になりました。今後の機能拡充にも期待しています。」
Loglassは、同社の経営管理の効率化とデータ活用の高度化を支え、持続的な成長を後押ししていきます。
ログラスの資金調達と成長戦略

ログラスは、設立以来、急速に成長を遂げており、複数回の資金調達を成功させています。特に、2022年7月31日にはシリーズBラウンドで、米国の機関投資家であるSequoia Heritageと、既存株主であるALL STAR SAAS FUNDを共同リード投資家とし、70億円の資金を調達しました。
調達方法:第三者割当投資
株主:
<新規>
Sequoia Heritage(共同リード)、MITIMCo、SMBCベンチャーキャピタル、Moore Strategic Ventures、Angel Bridge、SuMi TRUSTイノベーションファンド(三井住友信託銀行CVC)、ニッセイ・キャピタル、住商ベンチャー・パートナーズ、パーソルベンチャーパートナーズ、山口キャピタル
<既存>
ALL STAR SAAS FUND(共同リード)、みずほキャピタル、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、Spiral Capital
主な目的:
- 開発力の強化:AIを活用したデータ分析機能の拡充
- 営業・マーケティングの強化:より多くの企業にサービスを提供するための人材採用
- 海外展開の準備:日本国内のみならず、アジア市場への進出を視野に入れた展開
これにより、ログラスはさらなる成長を遂げるとともに、経営管理DX市場でのプレゼンスを高めています。
Loglassの今後の展望

(PRTIMES)
ログラスは現在、AIを活用したデータ解析の高度化に取り組んでおり、将来的には企業が意思決定を行う際のサポートだけでなく、AIによる予測分析やシミュレーション機能の提供も視野に入れています。
また、国内市場だけでなく、海外展開も視野に入れており、日本発の経営管理DXツールとして世界中の企業に貢献することを目指しています。
会社概要
社名 株式会社ログラス
所在地 〒108-0073 東京都港区三田3-11-24 国際興業三田第2ビル9階
代表 布川友也
設立 2019年5月30日
資本金 2,750万円
サービス 新しいデータ経営の在り方を生み出すDXサービスの企画・開発・販売
まとめ
ログラスは、経営管理のDXを推進し、企業の意思決定を加速させる革新的なサービスを提供しています。データを一元管理し、迅速かつ正確な経営判断を可能にする「Loglass 経営管理」は、多くの企業にとって重要なツールとなるでしょう。
今後も、ログラスがどのように企業の成長を支援し、新たな経営の在り方を提案していくのか、注目していきたいところです。
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