Makeは、プログラミングの知識がなくても、さまざまなアプリやサービスを連携させて業務の自動化を実現できるノーコードツールです。以前はIntegromatとして知られていましたが、現在はMakeとして多くのユーザーに支持されています。
特にバックエンドでのデータ送信やアプリ間の連携を簡単に行えるため、業務フローの効率化や人的ミスの削減が期待できます。さらに、Makeは、直感的な操作が可能なノーコードツールであるため、誰でも簡単に複雑な自動化プロセスを構築できる点が魅力です。
本記事では、Makeのサービス概要や、他のノーコードツールとの比較、料金体系など、詳しく紹介しています。
Makeとは:バックエンドをコーディングなしで構築できるツール
Makeの最大の特徴は、バックエンドをノーコードで作成することができる点です。利用者は、コーディングをすることなく、上記の画像のように視覚的な操作で作成していくことが可能。そのため、技術者でなくても簡単にバックエンドを構築できます。
具体的には、クラウドストレージ、LINE、スプレットシートなど様々なツールをつなぎ、データの移動や自動返信などを自動化することなどが可能です。
以下に、連携可能なアプリと、自動化できることをまとめました。
豊富な連携アプリ
Makeは、数多くのアプリやサービスとの連携が可能です。
- Google系アプリ(Gmail、Google Sheets、Google Calendar、Google Driveなど)
- Microsoft系アプリ(Office 365、Outlook、OneDrive、Teamsなど)
- メッセージアプリ(Slack、LINE、Discordなど)
- SNS(Twitter、Facebook、Instagramなど)
- その他(Salesforce、Zendesk、Shopify、WordPress、Stripe、Trello、PayPalなど)
これらのアプリやサービスを簡単に連携させることで、複雑な業務フローも効率化できます。
自動化の具体例
Makeを使えば、定期的な作業や手作業の処理を自動化できます。
- 特定のキーワードを含むメールの自動振り分け
- SNSの新着投稿を自動でSlackに通知
- スプレッドシートのデータを自動で他のサービスに転送
- メールの返信文をChatGPTで修正した後に送信
これらのプロセスはすべて、プログラミングは不要で、Make上で構築が可能です。上記のように従来の手動で行っていた多くの業務を、自動化することができるでしょう。
他のノーコードツールとの比較(表)
Makeと同様のノーコードツールは世の中にたくさんあります。どのツールが最適か迷っている方も多いと思います。そこで、以下5つツールとMakeを比較して見ていきます。
Makeとよく比較されるのが、Zapierです。Zapierが対応しているサービスの数は2000以上とMakeを上回ります。しかし、操作性、料金の面でMakeに劣るとの声もあり、両者は十分な比較検討が必要と考えられます。
**AppMaster.ioの最大の特徴は、ソースコードをダウンロードすることができる点。**そのため、複雑な構築をしたい方、エンジニア経験のある方はこちらが便利かもしれません。また、Makeと異なり、日本語にも対応しているため、操作の理解はしやすいと考えられます。
**backendlessの特徴は、コストパフォーマンスの良さです。月額$15〜で、10年以上前からあるサービスのため、機能も拡充しています。ただし、**デメリットとしては、UIがやや古めかしく複雑に見えてしまう可能性があります。
Xanoは、上記のbackendlessの後進のサービスであるため、使いやすさ・画面の見やすさの上では軍配が上がります。しかし、Xanoは**月額料金がやや高価(月額$59〜)**であるのと、応答速度が他のサービスよりやや遅い点がネックです。
n8nの特徴は、無料かつ連携できるサービスの多さにあります。同サービスは、無料で使えるオープンソースのワークフロー自動化ツール。また、無料でありながら200以上のWebサービスに対応しているので様々な業務や作業で活かすことができます。
上記ツールに関してわかりやすく表にしたので、どのツールが1番適しているのかご確認ください!
Make | Zapier | AppMaster.io | Backendless | Xano | n8n | |
---|---|---|---|---|---|---|
月額料金(事実) | 月額$9〜(無料プラン有) | 月額$20〜(無料プラン有) | 月額$165〜(無料プラン有) | 月額$15〜(無料プラン有) | 月額$85〜(無料プラン有) | 無料 |
連携可能App数 | 1500以上 | 7000以上 | 不明 | 不明 | 不明 | 200以上 |
日本語対応の有無 | 無 | 無 | 有 | 無 | 無 | 無 |
操作性 | ◎ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ |
特徴 | UI/UXの良さと豊富な連携先 | Zapierが対応しているサービスの数が多い | ソースコードのダウンロード | コストパフォーマンスの良さ(UIは古めかしい) | フロントエンドは作れない | クラウドサービスやマイクロサービスと相性が良い |
おすすめユーザー | 日々の業務を自動化したい方ならどなたでも | マイナーアプリも連携したい方 | エンジニア経験のある方 | バックエンドに特化したい方 | バックエンドに特化したい方 | Web API に特化した連携をしたい方 |
Makeを活用するメリット
- 開発コストの大幅削減
Makeはプログラミングが不要なため、開発コストを大幅に抑えられます。非エンジニアでも業務プロセスの自動化が可能で、企業のリソースを有効に活用できる点が大きな魅力です。 - 業務効率の向上
手作業だった業務を自動化することで、作業時間の短縮とミスの削減が実現します。一度設定すれば、複数のツールをスムーズに連携させ、時間や人手をかけずに自動化が継続され、業務の効率が上がります。
料金体系
Makeの料金プランは、主に実行回数によって変化します。
無料プランであれば、月1000回 (インテグレーション数は2つ)、Coreプラン(月額9ドル)であれば、月に10000回(インテグレーション数は5つ)となっています。
Makeは無料プランであっても、月1000回 の実行が可能なため、初心者の方やコストを抑えたいと考えている方におすすめのツールです。
ただし、法人向けプランに関しては、下記サイトからお問い合わせください。
URL:https://www.make.com/en/talk-to-sales
Makeはどんな人におすすめ?
Makeを使うのに向いている人
Makeは、業務の自動化を簡単に実現したい人に向いています。特に、個人での利用だけでなく、HR部門の担当者や、繰り返し行うタスクを効率化したい法人ユーザーにもおすすめです。
Google SheetsやSlack、LINEなどのアプリを簡単に連携でき、手作業の負担を大幅に軽減できるため、毎日の業務をよりスムーズに進めたい方には、Makeは便利で使いやすいツールです。
Makeを使うのに向いていない人
Makeは、エンジニアチームを持つ企業や、細かい制御が求められるプロジェクトには不向きです。コードベースでの詳細な制御が必要な場合、AppMaster.ioやBackendlessなど、より複雑なカスタマイズが可能なツールが適しています。
また、実行回数や連携サービス数が多いと、Makeの無料プランでは制限があり、コスト面で負担が増える可能性があるため、大規模な自動化には注意が必要です。
まとめ
Makeは、プログラミングの知識がなくても、さまざまなアプリやサービスを連携させて業務の自動化を実現できるノーコードツールです。
本記事では、Makeの概要、他ツールとの比較、料金体系など詳しく紹介しました。実際にノーコードツールを導入する際には、コストや連携したいサービスなど、総合的に検討することが必要です。
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