【RePlayce】中高生向けキャリア教育サービス「はたらく部」の運営会社

株式会社RePlayce(以下、Replayce)は、中高生向けキャリア研究サービス「はたらく部」を運営するスタートアップです。

同社は株式会社NTTドコモの新規事業プログラム「docomo STARTUP」から生まれた会社です。

本記事では、同社の事業内容・市場規模・資金調達等について詳しく説明していきます。

会社沿革

中高生向けキャリア研究サービス「はたらく部」は、2022年5月に株式会社NTTドコモの新規事業プログラム「docomo STARTUP」から始まり、NTTドコモ社内で運営されていました。

そして2024年4月に、山本将裕氏を中心にNTTドコモからスピンアウト*し新たに創業した株式会社RePlayceによって運営されるようになりました。

2024年6月には、新たな事業である通信制高校サポート校「HR高等学院」の始動が発表されました。(2025年4月に開校予定)

※スピンアウトとは、会社の一部門を切り離して、独立させること。スピンオフと同様の意味ですが、スピンアウトの場合元の企業と関係が切れるため、元の企業のブランドや販売チャンネルといった資産を活用することができません。

新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」

(引用:https://startup.docomo.ne.jp/)

docomo STARTUPは、ドコモグループ社員から生まれた新しいアイデアをもとに、共創パートナーと未来の新規事業を創り出すプログラムです。

社内外の資本協力を得たスピンオフ・スピンアウトの制度も備え、新しい価値を創出します。

「はたらく部」のようにさらなる成長をめざす新事業には、新会社としてスタートする制度も用意しています。

事業①「はたらく部」

(引用:https://replayce.co.jp/)

はたらく部は、放課後、中高生が社会人コーチ・同世代の仲間と「社会や自分」について考えを深め、「はたらく」について学べるキャリア探究サービスです。

中高生はオンラインで社会人と話したり、社会について学ぶことで、将来やりたい事や社会で必要なスキル、考え方を身につけることができます。

学校でも塾でもない、日本独自の文化である「部活」のように、夢中になって成長できる体験を提供しています。

実際の活動の様子

コンテンツ1:オンラインワークショップ

(引用:https://images.app.goo.gl/gS8KnANDgp97JURm9)

はたらく部では、80種類以上のオンラインワークショップを実施しています。

ビジネスや社会、職業について知ったり、これからの社会で必要とされる考え方や力を身につけることができます。

ワークショップ参加者の92%が「楽しかった」と回答するなど、内容も充実しています。

コンテンツ2:イベント、キャンプ、ツアー

(引用:https://hatarakubu.jp/about/)
(引用:https://hatarakubu.jp/about/)

はたらく部では、オンラインや現地開催型の様々なイベント、キャンプ、ツアーなども豊富に実施しています。

イベントでは自分の興味のあるテーマの第一人者と実際に会って、直接学ぶことができます。

コンテンツ3:バーチャル部屋

(引用:https://hatarakubu.jp/about/

バーチャル部屋では、全国にいる仲間や社会人といつでも部室で交流ができます。

参加者は、アバターになってゲームの世界に入り込んだような空間を楽しみます。

事業②「HR高等学院」

(引用:https://images.app.goo.gl/uQeqiNEbckS1Ygr98)

RePlayceは、はたらく部の他にもキャリア教育事業に取り組んでいます。

HR高等学院は、起業家の成田修造氏を共同設立者に迎えた、2025年4月に開校する通信制高校サポート校です。

HR高等学院では、基礎学習に加えて、企業PBL(問題解決型学習)や探究に特化したカリキュラムを実施する予定です。

HR高等学院の「HR」には Human Resource(人材開発)HataRaku(はたらく)の2つの意味が込められています。

社会全体で次世代を育成する、新しい学びの場。通信制サポート校「HR高等学院」2025年4月開校

市場規模:2024年度の国内eラーニング市場は約3700億円へ

(引用:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3512)

2023年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比0.9%減の3690億円です。

内訳は、BtoB市場が1140億円(前年度比6.0%増)、BtoC市場が2550億円(前年度比3.8%減)でした。

BtoB市場では、企業のDX推進、リスキリングへの対応としてeラーニングを志向する需要は高まっています。

一方でBtoC市場では、学習塾・予備校や通信教育で用いられるeラーニングサービスが停滞したことが、伸び悩みに影響したと考えられます。

しかし、資格取得関連や英語学習関連ではeラーニングの需要が今後高まることが予想されています。

そのため、2024年度の国内eラーニング市場規模は前年度比0.1%増の3693億5000万円になる予想です。

資金調達:プレシリーズAラウンドで1.1億円の資金調達

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000139448.html)

RePlayceは、2024年7月にニッセイキャピタル株式会社、株式会社NTTドコモ等を引受先として、プレシリーズAで1.1億円の資金調達を実施しました。

同社は調達した資金を活用して、「はたらく部」の運営に加え、「HR高等学院」の開校準備を進めます。

これにより、様々な教育機関、自治体、企業と連携しながら事業の成長を図り、さらなる提供価値の拡大を目指します。

株式会社RePlayce、プレシリーズAラウンドで1.1億円の資金調達!

将来展望

(引用:https://replayce.co.jp/news/01htep0c6y5sxa66bprwsk49xs)

RePlayceはこれから、オンラインスクール事業、コンテンツ開発事業、副業社会人講師事業を組み合わせて事業を展開します。

RePlayceのCEOである山本将裕氏によると、日本人は学力が高い一方で、自己肯定感や自律心が低く、これが日本の停滞を招いています。

現状を変えるためには教育が鍵であり、特に課外活動が重要です。

入試も偏差値重視から総合型選抜へと移行しています。

「はたらく部」では、生徒たちが総合型選抜や推薦で希望の大学に合格しています。

これからは「はたらく部」のようなコンテンツを通じて、民間企業や社会全体で子どもたちを支えるキャリア探究のプラットフォームを作っていきます。

代表取締役CEO 山本将裕からご挨拶 | RePlayce

会社情報

会社名:株式会社RePlayce

所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F-C

設立年月日:2024年1月15日

代表:代表取締役 山本将裕

HP:https://replayce.co.jp/

まとめ

本記事では、中高生向けキャリア研究サービス「はたらく部」を運営する株式会社RePlayceについて紹介してきました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

RePlayceのように新規事業プログラムから生まれた企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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