最終更新日 24/09/13
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【Webtoon業界注目スタートアップ3選】

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この記事ではWebtoon業界注目のスタートアップ企業3社について紹介します。

以下の、近年注目の企業をまとめましたのでぜひご覧ください!

  • 株式会社ナンバーナイン
  • 株式会社ソラジマ
  • 株式会社YLAB STUDIOS

【Webtoonとは?】

Webtoonは韓国発の縦読みデジタルマンガのことを指します。

フルカラーでスマホなどのデバイスで縦にスクロールしながら読めるのが特徴で、近年日本でもWebtoonは注目されており、今後成長が見込まれる業界です。

【ナンバーナイン】漫画・Webtoon領域でヒットIPを創出

(引用:https://corp.no9.co.jp/)

株式会社ナンバーナイン(以下、ナンバーナイン)は、漫画・WebtoonをはじめとするIP*事業及び、デジタル配信事業を展開するスタートアップ。

『すべての漫画を、すべての人に』をミッションに掲げ、漫画・Webtoonという2つのコンテンツフォーマットを軸に、作品の企画・制作をワンストップで行う。

※IPとは、Intellectual Property(インテレクチュアルプロパティ)の略で、アニメやゲームなどのタイトルやキャラクターのこと。

【ナンバーナイン】漫画・Webtoonをつくる・届ける・広げる

ナンバーナインは、Webtoon・漫画を「つくる」「届ける」「広げる」の3つの領域で漫画の価値を最大化し、ヒットIPを創出する。

【つくる】Webtoon・漫画でオリジナルIPを創出する

ナンバーナインは、ヒットIPの創出を目指して、オリジナルWebtoonと漫画の2つのコンテンツの企画・制作を行う。

具体的には、オリジナルWebtoonの企画から制作までをワンストップで行う制作スタジオ「Studio No.9」を開設し、日本のWebtoon業界を牽引している。

また、独自の作家ネットワークや制作ノウハウを駆使し、X(旧Twitter)上でオリジナル漫画連載を実施するなど、SNS時代の新しい漫画の製作に挑戦している。

【届ける】デジタル配信サービス「ナンバーナイン」で漫画を読者に届ける

ナンバーナインは、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」でクリエイターの作品を読者に届ける

「ナンバーナイン」では漫画を最大135のストアへ配信し、作品の宣伝やキャンペーン、誤字脱字、修正チェックも協力することが可能。

登録費用は無料で、ストアの売り上げの最大80%を漫画家に還元するなど、作品を世界中の読者に届けるサポートを行っている。

【広げる】SNS中心のデジタルプロモーションでIPの可能性を引き出す

デジタル配信サービス「ナンバーナイン」で、一人でも多くの読者に漫画を届けるためにさまざまな方法でプロモーションを行っている。

ナンバーナインの4つのプロモーション

1.ストアプロモーション

ナンバーナインは、電子書籍ストアでの割引キャンペーン施策を実施している。2023年の電子書籍ストアでのキャンペーン総数433件のうち、ナンバーナイン発のキャンペーンは267件であった。また、施策を実施した冊数は47550冊で、広告対象作品は368作品である。ナンバーナインはキャンペーンを通して新たな漫画と読者の出会いを提供している。

2.メディアミックス

書籍化した作品の例。『おかえり、初恋』(画像左)、『ニートくノーとなぜか同棲はじめました』(画像右)

電子コミックスのヒットをさらに大きくするために、書籍化、グッズ化などさまざまな方法でメディアミックス*を行う。

※メディアミックスとは、複数のメディアの強みを最大限に発揮し、同時期に広告を展開すること。認知拡大や購買促進などの相乗効果を狙う広告手法である。

3.SNSプロモーション

公式漫画紹介者アカウント「あくせるちゃん」(画像左)、オリジナル販促キャンペーン「創作BL大豊作まつり」(画像右)

SNSプロモーションでは、Xフォロワー14万以上のナンバーナイン公式漫画紹介者アカウント「あくせるちゃん」や、「創作BL大豊作まつり」といったオンラインキャンペーンなど、さまざまな独自施策を展開。

あくせるちゃん@ナンバーナイン公式漫画紹介者 (@no9accel) on X

創作BL大豊作まつり【公式】 (@no9blfes) on X

4.イベントプロモーション

TickTokマンガグランプリ「このマンガ読んだ?」(画像左)、漫画家のためのイベント、交流会「漫画家ミライ会議」(画像右)

ナンバーナインが主催する漫画家向けトークイベント「漫画家ミライ会議」や、TikTok上で実施するユーザー参加型漫画応援コンテスト「このマンガ読んだ?」など、オンライン/オフラインイベントプロモーションも積極的に実施。

【ナンバーナイン】会社情報

会社名:株式会社ナンバーナイン

代表者:小林琢磨

本社所在地:〒141-0022 東京都品川区東五反田2 – 5 – 9 CIRCLES with 島津山6階

設立年月日:2016年11月29日

資本金:1億6231万8000円

【ソラジマ】Webtoonで「誰もがバカにする大きな夢を叶えてみせる」

(引用:https://sorajima.jp/

株式会社ソラジマ(以下、ソラジマ)は、オリジナルWebtoonの制作及び、配信を行うスタートアップ。

「今世紀を代表するコンテンツを創る」をミッションに掲げ、ヒットWebtoonを世界に生み出し続けていく。

【ソラジマ】オリジナルWebtoonの制作・配信

ソラジマは、制作したWebtoon漫画をピッコマやLINEマンガ、Comicoなどの電子書店に提供し、読者に届ける。

クリエイターと連携して作品を電子書店に提供し、レベニューシェア*の約35%-40%がソラジマに収益として分配されるビジネスモデルである。

クリエイターはソラジマと連携することで、制作したWebtoon漫画を簡単に読者に届けることができるようになる。

※レベニューシェアとは、複数企業が相互に協力して事業を行い、その結果として得られる収益(レベニュー)を分配(シェア)すること。

世界11ヶ国に、45以上のWebtoon作品を配信

ソラジマは45作品を超えるオリジナルWebtoonを世界11ヶ国に配信している。

同社は特に、「アメリカ」と「インドネシア」への進出を重視している。

アメリカでは、2012年にリリースされたWebtoonアプリが韓国のインターネットサービス会社に約500億円で買収された。また韓国発の漫画サービスが2018年に年間売上約10億円を達成するなど、Webtoonが急成長中の市場である。

一方でインドネシアは未だWebtoon市場は未開拓である。しかし経済成長や若年人口の多さに加え、日本のアニメや漫画カルチャーに明るい国であるため、次のマーケットとして注目されている。

このように、ソラジマは海外展開を通して世界中にオリジナルWebtoon作品を届けることを目指している。

単行本や地上波ドラマなど、メディア展開多数

ソラジマが制作したWebtoon作品は、地上波ドラマ、単行本やSNSショートドラマなど、メディア展開の実績も多数である。

「シンデレラ・コンプレックス」

(引用:https://natalie.mu/comic/gallery/news/560792/2234178

「シンデレラ・コンプレックス」(原作:井上里彩子)は、ソラジマが制作したWebtoon漫画である。

Webtoon漫画として累計4億viewを突破した同作は、2024年2月よりMBSドラマ特区枠でドラマ化 が決定。

主な出演者は田中美久、飯島寛騎、森愁斗(BUDDiiS)、宇垣美里など。

ストーリー

「いつか素敵な王子様が現れる」というシンデレラコンプレックスを抱えた“強烈なヴィラン女子高生”前園由良を主人公とするラブサイコスリラー。

教師の相沢舞は、同じ高校で働く夫・相沢陽介と誰もがうらやむおしどり夫婦として知られていたが、実は長年のセックスレスで家庭内の空気は悪くなる一方だった。そんな中、夫の不倫に気付いてしまう舞。しかも相手は教え子でアイドル的人気を誇る美少女・由良だった。壊れかけた夫婦に妖しさと中毒的な魅力を持つ由良が忍び寄り、すべての歯車が狂い始めることに。やがて、復讐を胸に誓った舞と、由良の同級生で謎多き高校生・工藤要の思惑が絡み合い、恐ろしい結末へ向かっていく。

「婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる」


(引用:https://sorajima.jp/

「婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる」(原作:吉井あん )は、ソラジマが制作したオリジナルWebtoonである。

2023年3月には横スライドの漫画に再編集され、単行本化が決定した。

ストーリー

(引用:https://manga-mee.jp/detail/52513

侯爵令嬢のコンスタンツェ(コニー)は皇太子ウィルヘルムから、婚約破棄を言い渡された。どうもウィルヘルムに愛する人が出来たらしい。しかもその相手は最近現れた聖女だという。二年も実質皇太子妃として勤めてきたのに、あまりに非情な宣告に落ち込むコニー。だが突然前世の記憶が蘇り、自身がラブロマンス小説の当て馬”悪役令嬢”に転生したことを知る。「冗談じゃない。浮気する相手(悪役令嬢と改変オプション付き)なんかいらないわ。私は領主として生きるわ!」

帝都から離れた辺境の領地で強かに生きていくコニーの物語!

Webtoon漫画アプリ「SORACOMI」

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000084922.html

ソラジマは2022年9月に、Webtoon漫画アプリ「SORACOMI」をリリースした。掲載作品は全てWebtoonで、フルカラーで物語を楽しむことができる。

同アプリはさまざまな出版社の作品を集めた「プラットフォーム」ではなく、オリジナル作品のみを掲載して、ソラジマ作品をより密接に繋げるアプリである。

2023年1月にはアメリカでもリリースを達成した。2024年には、インドネシア、フランス・スペインなど、多言語での展開を予定。さらに他社のように言語ごとに異なるアプリをリリースするのではなく、1つのアプリで全世界に展開していく。翻訳を自社で行なっているため、スピード感を持って海外展開が可能である。

ソラジマは、自社メディアとしての「SORACOMI」を持つことで、将来的に「SORAJIMA作品をいつでもどの国にでも届けることができる」世界を目指している。

【ソラジマ】会社情報

会社名:株式会社ソラジマ

代表者:代表取締役Co-CEO萩原鼓十郎、代表取締役Co-CEO前田儒郎

本社所在地:〒105-0023 東京都港区芝浦1丁目12−3 Daiwa芝浦ビル 2階

設立年月日:2019年2月

資本金:1億円

【YLAB STUDIOS】Webtoon・漫画コンテンツの制作

(引用:https://ylabstudios.com/#s2)

株式会社YLAB STUDIOS(以下、YLAB STUDIOS)は、韓国大手Webtoonスタジオである株式会社YLABの日本法人である。

同社は「CREATIVE FIRST.」を掲げ、YLABのノウハウを活用したWebtoon ·漫画コンテンツの制作を中心に事業を展開。今後は事業の多角化を通じてYLABのグローバル化の実現を目指す。

【YLAB STUDIOS】:「Webtoon×漫画雑誌」のオリジナル漫画をグローバルに展開

YLAB STUDIOSは、YLABのノウハウを活用したWebtoon・漫画コンテンツの制作を行なっており、『スーパーストリング -異世界見聞録-』をWebtoonと漫画雑誌で同時連載を行なっている。

『スーパーストリング -異世界見聞録-』

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000118215.html)

『スーパーストリング -異世界見聞録-』は、YLAB STUDIOSが連載するオリジナル漫画である。

原作はYLAB創設者のユン・イナン(尹仁完)、作画はBoichが担当。

スーパーストリングとは、YLABが独自に作り上げた世界観のうちの一つで、世界の滅亡に対抗するために次元を超えて集まったヒーローたちの物語である。

『スーパーストリング -異世界見聞録-』は、Webtoonと漫画雑誌を同時連載を行う。

スマホをスクロールしながら読む、フルカラー縦読み漫画のWebtoonと、従来のように見開きの紙媒体で、モノクロの横読み漫画を同時に連載している。

『スーパーストリング -異世界見聞録-』は、2023年4月から「週刊少年サンデー」にて連載を開始し、同年6月からは「LINEマンガ」にて連載をスタートした。

その後、WEBTOON Worldwide Service *を通じて、英語や中国語、フランス語を含めた7言語での連載が始まった。

※ WEBTOON Worldwide Serviceは、「LINEマンガ」も所属する、電子コミックのグローバルプラットフォーム連合体である。

【YLAB STUDIOS】会社情報

会社名:株式会社YLAB STUDIOS

代表者:ユンイナン

本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂2-5-8

設立年月日:2022年3月30日

資本金:20億1200万円

まとめ

今回は、以下3つのWebtoon業界注目のスタートアップ企業を紹介してきました。

New Venture Voiceでは、これらの企業ごとに、さらに詳しい記事を紹介しているので、ぜひご覧ください。

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