厚生労働省によると、2023年の出生数は前年比5.1%減の75万8631人であり、8年連続で減少し、過去最少を記録しました。このままでは日本はより深刻な高齢化社会に突入し、労働力不足や医療コストの増加など、さまざまな問題が生じるでしょう。
この出生数の減少に対処するためには、育児の負担を軽減してくれるサービスが必要です。そこで今回紹介するのが、「BEFFY株式会社」(以下、BEFFY)。同社は日本初となるベビーグッズ専門のランキング・口コミサイト「Babiew」(べビュー)を運営しており、多くの夫婦が経験する「育児への意識格差」や「ベビーグッズ選びの難しさ」を解消することを目指しています。
2024年の「すごいベンチャー100」に選ばれるなど、注目を集めるBEFFYについて紹介していきます。
事業内容：ベビーグッズ専門の口コミサイト「Babiew」を運営
BEFFYの事業内容は、日本初となるベビーグッズに特化したランキング・口コミサイト「Babiew」(べビュー)の運営です。サービス名の「Babiew」とは、「誰もがベビーグッズ(Baby Goods)を簡単に検討・レビュー(Review)できるように」という思いがこもった造語。
本サービスを活用することで、妊娠期・育児期にユーザーは、自身のライフスタイルやニーズにあわせた商品を、ママ・パパのリアルな口コミとともに選ぶことができます。これから赤ちゃんを迎えるママ・パパが、先輩ママ・パパに「どんなベビーグッズを使った？」「おすすめのものはある？」とリアルに質問するのと同じような体験を得ることが可能です。
また口コミやランキング以外にも、欲しいものを保存・共有できる「リスト機能」や、妊娠期・育児期の夫婦に役立つ「記事の配信」など、便利な機能が随時追加されています。
本サービスの魅力的な点は、ユーザーの生の声と詳細な背景情報を提供していること。インフルエンサーマーケティングとは異なり、より実用的で信頼性の高い情報が得られると、多くの子育て中の人たちから支持を得ています。実際に公開直後に93%のユーザーが「まさにこんなサービスが欲しかった」「信頼できる」と回答しており、「ベビーグッズ購入の際に参照したいサイト」として高い評価を得ているそう。
- すべて現役ママ・パパのリアルな口コミで構成
- 24カテゴリ・600件以上の最新の商品情報を掲載
- 早稲田大学の教授が監修した安心・公正なランキング
マーケティング・ブランディングに関するコンサルティング事業も運営
BEFFYは「Beview」の運営だけでなく、妊娠期や2歳未満の子供を持つママ・パパをターゲットにした商材を扱う企業に対して、マーケティング・ブランディングのコンサルティングも行なっています。
具体的には、新商品のユーザー調査・コンセプト開発から、既存商品の売上向上に繋がるマーケティング施策の立案・実行まで支援しているとのこと。
資金調達：2024年7月にシードラウンドで総額5500万円を獲得
BEFFYは2024年7月に、Link CapitalとIncubate Fundからの第三者割当増資、および金融機関からのデットファイナンスにより、シードラウンドで総額5500万円の資金調達を実施したと発表。
今回調達した資金は、ユーザーからの改善や追加機能のリクエストをもとに、よりベビーグッズ選びがしやすくなるようなサービスの拡充に使用するそう。また組織体制の強化も行い、更なる事業拡大を目指していくと述べています。
市場規模：ベビー関連ビジネスは2022年に4.3兆円を記録
矢野経済研究所によると、2022年のベビー関連ビジネスの市場規模は前年比0.5％増の4兆3537億円です。
ベビー関連ビジネス市場の多くは、出生数減少の進行による需要層の減少によって厳しい状況が続くものの、今後も堅調な保育園市場に支えられプラスでの推移が見込まれるそう。
一方、ベビー用品・育児用品については、一時的に価格改定効果による市場の押し上げが見られるものの、インバウンド需要や外需の取り込み、更なる付加価値商品の投入などによって、需要層の減少をいかに最小限に抑えられるかが課題だと述べています。
企業概要
- 企業名：BEFFY株式会社(BEFFY Inc.)
- 代表者：CEO 金木 りな
- 設立：2022年10月
- 所在地： 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
- 公式HP：https://www.beffy.jp/
まとめ
本記事では、日本初となるベビーグッズに特化したランキング・口コミサイト「Babiew」(べビュー)を運営するBEFFY株式会社について紹介しました。
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