最終更新日 24/11/08
国内スタートアップ

【MOON-X】ブランドと人の発射台!日本の魅力的なプロダクトを世界に届ける注目のスタートアップ

製造
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(引用:MOON-X公式HP)

2024年10月に76.4億円もの資金調達を実現した、注目のスタートアップ企業があります。それが、「ブランドと人の発射台」をミッションとするMOON-X株式会社(MOON-X)です。

MOON-Xは、デジタル技術やeコマースを積極的に活用し、優れたものづくりに取り組むブランドや製品を世の中に送り出しています。そして、そうした魅力的な日本のプロダクトを世界中の消費者に届け、日々の生活に貢献することを目指しているのが大きな特徴です

本記事では、MOON-Xの事業内容や資金調達の動向、創業者プロフィールについて紹介します。

事業内容:自社でのブランド経営を軸に2つの事業を展開

MOON-Xはブランド事業とコンサルティング事業の2つを展開(引用:MOON-X公式HP)

MOON-Xは、M&Aにてグループジョインしたブランドを運営する「ブランド事業」と、自社ブランド運営で培ったノウハウをもとに他社の事業課題を解決する「コンサルティング事業」の2つを展開しています。

MOON-Xは、CX(顧客体験)やクリエイティブ、SCM(生産/物流)、テクノロジー、チャネル戦略などのノウハウをブランド間で共有。大手ECモールからオフラインチャネルまで、顧客ニーズに合わせて、各ブランドの優れた商品やサービスを提供することで、世界中の消費者の生活に貢献しています。

MOON-Xの最大の特徴は、「共創型M&A」という新しいM&Aのアプローチ。その考え方は、「買収先の企業に存在する強み(CORE)を発揮できるよう、基盤を整備・構築し(BASE)、成長取り組み領域(MORE)で飛躍的なビジネス成長を共に創る」というコンセプトです。これは創業者兼CEOである長谷川 晋氏の「『テクノロジーの力』と『日本のモノづくりの良さ』を掛け合わせ、魅力的なブランドや製品を世の中に届けたい」という思いに起因しています。

MOON-Xが掲げる新しいM&Aのアプローチ「共創型M&A」(引用:MOON-X公式HP)

資金調達:2024年10月にシリーズCで76.4億円を調達

MOON-Xは2024年10月にシリーズCラウンドで76.4億円を資金調達したと発表(引用:MOON-X公式HP)

MOON-Xは、2024年10月10日にシリーズCの追加ラウンドで19.4億円をエクイティファイナンスにより調達し、シリーズC全体での調達額が合計76.4億円に達したと発表しました。また、これにより、シリーズCラウンドでの資金調達が完了しています。

これまでMOON-Xは、ECチャネルでのノウハウを活かし、多くのお客様に商品を届けてきました。同社は今回調達した資金を活用して、さらなる成長のために、アメリカ・中国・韓国など海外拠点の拡充を進め、海外展開を加速させていくとしています。また、リアル店舗やテレビ通販などのオフライン販売チャネルも強化し、国内外でのブランドの魅力を広める取り組みを進めていく予定です。

今回の資金調達について、MOON-Xは「グループのブランドや製品を通じて、日本国内だけでなく世界中の消費者の日常生活に貢献する」という理念が投資家から支持されたと述べています。

同社は今後も、日本全国の優れたブランドを全チャネルを活用して国内外へ発信し、単なる製品提供にとどまらず、地域の雇用創出やコミュニティの活性化、さらに世界中の消費者の日常に楽しさや豊かさを提供していくとしています。

MOON-Xグループの沿革(引用:Note|MOON-Xグループ)

創業者プロフィール:長谷川 晋

MOON-Xの代表取締役CEOである長谷川 晋氏(引用:MOON-X公式HP)

MOON-X株式会社の代表取締役CEOである長谷川 晋氏は、幼少期をアメリカ・シアトルで過ごし、2歳から9歳まで現地で生活しました。その後、京都大学経済学部に進学し、体育会ハンドボール部の主将を務めます。

2000年に東京海上火災に入社し、法人営業を担当。その後、P&Gに10年間在籍し、PampersやGillette、Braun、SK-IIなどのブランドにおいて、マーケティングおよびマネジメントを統括しました。

さらに楽天では上級執行役員として、国内外のマーケティングをグループ全体で統括し、2015年にはFacebook Japanの代表取締役に就任。就任中にはInstagramの月間アクティブユーザー数(MAU)を810万人から3300万人へと大幅に拡大させました。

長谷川氏は公式HPのCEOメッセージにて、自分のキャリアを改めて見直すと、次のような体験を得られたと発言しています。

  • P&G:「素晴らしいブランドや製品は消費者の生活を豊かにする力があること」
  • 楽天:「世界中で急速にショッピングがデジタルやモバイル(EC)に移行していること」
  • FacebookやInstagram:「グローバルなテクノロジーの進む方向性」「日本全国に素敵なモノづくりをされている人や会社がたくさんあること」

長谷川氏が2019年8月に共同創業したMOON-Xは、自身がこれまでの経験で学んできた「テクノロジーの力」と「日本のモノづくりの良さ」を掛け合わせ、魅力的なブランドや製品を世の中に届けることを目指しています。

企業概要

  • 企業名:MOON-X株式会社(ムーンエックス)
  • 代表者:代表取締役CEO 長谷川 晋
  • 設立:2019年8月
  • 所在地: 〒108-0074 東京都港区高輪4-10-18 京急第1ビル 13F
  • 公式HP:https://www.moon-x.com/

まとめ

本記事では、デジタル技術やeコマースを積極的に活用し、優れたものづくりに取り組むブランドや製品を世の中に送り出しているMOON-X株式会社について紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

MOON-X株式会社のように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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