株式会社Skydriveは、愛知県豊田市に本社を置く、「空飛ぶクルマ」の開発を手掛ける会社です。(設立2018年7月)
「100年に一度のmobility革命を牽引する」をミッションとして空飛ぶクルマの開発を行っていて、空飛ぶクルマの自動車のような日常的な利用を実現させることを目標に、現在開発、製造、販売、運航サービスを行っています。日本ではまだ航空機の一般化に乗り出している企業はほとんどなく、日本における「空飛ぶクルマ」業界の先駆者となっています。
事業内容:「空飛ぶクルマ」の開発
SkyDriveが持つビジョンは、スマホで予約、チェックインを手軽にでき、タクシーよりも安価に空を自動運転で移動できるポートを街中に設置し、大幅に日常生活を便利にできる、といったものです。これが実現すると、渋滞のない空の空間を有効に活用できるようになり、既存の公共交通機関と併せて利用することで格段に時短を可能にする移動手段を手に入れることができます。
SkyDriveの機体の大きな特徴としては、まず、騒音の小ささです。ヘリコプターと比べると3分の1程度まで小さくなっていて、自動車の走行音程度の大きさに抑えられています。
また機体サイズは、全長約11.5m、全幅約11.3m、全高約3mと比較的コンパクトなつくりとなっているため、ヘリコプターよりもポートの設置条件が厳しくなく、より多くの場所からの乗り降りを可能にしています。
部品数に関してもヘリコプターの10分の1程度の1-2万点に抑えられていて、飛行機は約95万点ということからもわかる通り、他の航空機と比べると大幅なコストカットを実現しています。
また、大きな窓からは開放感のある眼下の景色を見渡すことができます!
株式会社SkyDriveは、2024年には八景島シーパラダイスや京都の清水寺などで10回以上のドローンショーを開催したり、山間部や勾配が激しい現場などでの物流に、ドローンの使用で人材カットや作業時間カットなどの面で役立つなど、テクノロジーを活かした様々なサービスにも取り組んでいます。
2021年には商用機体としての認可を国土交通省から受け、2025年の大阪万博では未来社会ショーケース事業出展を決めるなど、会社創立からわずか4年で目まぐるしい成績を残しているSkydriveですが、昨年の純損失は72億円と、黒字化には程遠いのが現状となっています。
SkyDrive株式会社は2025年に運航開始予定、2030年以降の空飛ぶクルマの自動運転化を目指していて、2024年3月に株主であるスズキグループとともに日本でSktdriveSD-05型の製造を開始。これからも日本の「空飛ぶクルマ」業界を牽引する存在として、注目が集まっています。
資金調達:2024年8月27日 シリーズCラウンドで累計80億円を調達
SkyDriveは、2024年8月27日に、シリーズCラウンドで累計80億円を調達しました。具体的には、以下4社が引受先です。
- Inventum Ventures
- 大阪市高速電気軌道株式会社
- 株式会社環境エネルギー投資(シリーズA、シリーズBに続く)
- 株式会社みずほ銀行
今回の資金調達により、地上試験や飛行試験などの環境整備、開発・証明活動、機体の量産をさらに加速して行っていくとしています。
市場規模:空飛ぶクルマ市場、2050年までに180兆円以上の規模に成長する見込み
空飛ぶクルマ市場は、現在世界中で開発が本格的に行われ始める段階にあり、2050年までには180兆円以上の規模にまで成長する見込みです。
企業概要
- 企業名:株式会社Skydrive
- 代表者:福澤知浩
- 設立:2018年7月
- 所在地: 豊田本社 愛知県豊田市挙母町2-1-1
- 公式HP:https://skydrive2020.com/
まとめ
本記事では、SkyDriveが開発している空飛ぶクルマについて紹介しました。
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