最終更新日 25/01/08
システム開発

スマホアプリ開発の流れは?基礎知識や押さえておきたいポイントを紹介!

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「スマホアプリを作ってみたい」「自社でアプリを持ちたい」と思ったとき、最初に頭に浮かぶのは「自分で作るべきか、それとも専門業者に依頼するべきか」 といった疑問ではないでしょうか?さらに、アプリ開発の全体の流れや具体的なステップ、どのくらいの費用がかかるのかなど、具体的にイメージしづらいことも多いと思います。

本記事では、このような疑問をお持ちの方に向けて、以下の3つのポイントに分けてわかりやすく解説していきます。

  • アプリ開発の6つのステップ
  • アプリ開発の基礎知識
  • アプリ開発で押さえておきたいポイント

この記事は、アプリを作るために必要な情報を効率よくキャッチアップできる構成になっています。
ぜひ、アプリ開発に携わる際に参考にしていただければと思います。

スマホアプリ開発の6つのステップ

アプリ開発の流れは、大きく6つのステップに分かれています。

要件定義→基本設計→詳細設計→実装→テスト→保守運用のステップで上流から下流に向けて開発が進むのが一般的です。 今回はさらにスマホアプリに特化した開発の流れを紹介するため、前段階のアプリの企画フェーズについても紹介していきます。

まずは、この6つの流れについて詳しく知りたい!という方は、こちらの記事で解説してるのでご覧いただければと思います。

前段階:企画フェーズ

このフェーズでは、アプリのビジョン決定、ターゲットユーザー検討、市場調査、競合分析、収益化方法の決定、予算検討などを行った上で、アプリの方向性を決定します。そしてビジョンやターゲットユーザー、市場分析に基づき、具体的なアプリの機能やデザインをさらに詰めて考えていきます。

スマホアプリの場合、対応するOS(iOS、Android)の仕様や、WEBアプリ(ブラウザ経由で利用できるアプリ)、ネイティブアプリ(アプリストアからダウンロードする一般的なアプリ)やハイブリッドアプリ(WEBアプリとネイティヴアプリを融合した形のアプリ)なのかなどスマホアプリの種類を決定します。

次の要件定義では、これらの企画段階をもとに、さらに詳細にアプリの機能を設計していきます。

①要件定義|ステークホルダーの要望を具体化するステップ

要件定義では、開発するシステムの要件についてステークホルダーにヒアリングなどを行い、より細かくアプリの方向性を定義していきます。

スマホアプリ作成の場合

  • スマホならではの機能であるGPSやカメラ、プッシュ通知などを活用するか明確化する。
  • アプリストア(App Store、Google Play)での配布要件や収益化モデルを含めた要件定義を行う。

②基本設計|アプリの大枠をユーザー目線で設計するステップ

基本設計では、アプリの大枠を設計していきます。要件定義で決めた方向性をもとに、設計図に落とし込んでいきます。

スマホアプリ作成の場合

  • デザインや挙動といったアプリのUI・UXを設計する。
  • スマホならではの機能であるGPSやカメラ、プッシュ通知などの設計などを行う。
  • 各種デバイス(スマホ、タブレット)やOSバージョンでの動作確認を前提にしたテスト計画を立案。
    特に画面サイズの違いに対応するレスポンシブデザインを考慮する。

③詳細設計|内部動作とプログラム仕様を具体化するステップ

詳細設計は、アプリ内部の動作設計やプログラマーに向けたコーディングなどの指示書を作成します。

スマホアプリ作成の場合

  • iOSやAndroidによって、デザインや機能のガイドラインがあるため、OSごとに最適化した考慮が必要。

④実装|設計書をもとにプログラムを構築するステップ

実装では、実際にプログラマーが設計書をもとに、プログラミングを行い、アプリを構築していきます。

スマホアプリ作成の場合

  • OS(iOSかAndroidか)かで開発環境が変化するため、それに応じた開発環境の準備を実施する。
    一方で、FlutterFlowなどOSによって開発環境を変える必要がない開発ツールも存在する。

⑤テスト|各種テストでアプリの動作を確認するステップ

テストでは、コーディング後のアプリが正常に動作するかを確認することや、システムを連携させた統合テストを行っていきます。

スマホアプリ作成の場合

  • 複数のデバイスや、画面サイズ、解像度、OSバージョンなどそれぞれでテストを実施する。
  • スマホアプリならではの機能である、GPSやプッシュ通知などのテストを実施する。
  • オンライン・オフラインでの切り替えがうまくいくかや、通信速度の影響を踏まえたテストを実施する。

⑥保守・運用| トラブル対応とアップデートの実施をするステップ

アプリ完成後に、バグなどのトラブルやアップデートを行う段階です。

スマホアプリ作成の場合

  • iOSやAndroidの新しいバージョンやデバイスリリースに合わせて、アプリを更新を実施。
  • App StoreやGoogle Playのポリシー変更に対応し、アプリを継続的に公開可能にする。

スマホアプリ開発の基礎知識

ここでは、アプリ開発をする際に疑問に感じるポイントを「コスト感」「技術の習得」「委託先の選定方法」の3つに分けて解説していきます。

①コスト感

自分でスマホアプリを開発する場合、以下の費用が必要になります。

  • 開発環境の準備PC約10万~30万、テスト用デバイス約3万~10万、
  • アプリストア登録費用Apple App Store年間99ドル、Google Play25ドル(一度のみ)
  • ランニングコストサーバー代月約1,000~5,000円、ドメイン料金年間約1,000~3,000円
  • 開発ツールの料金有料ツールの場合月額約1,000円~5,000円

スマホアプリの開発を制作会社に依頼する場合は、以下の要因によって費用が変動します。

  • システムの難易度・規模に応じて変動する。
  • エンジニアやコンサルタントの人件費相場に応じて変動する。
  • サーバのランニング費はアクセス数・トラフィック量や、データベースの容量など非機能要件により大きく変動する。

②技術の習得

アプリ開発には一定水準以上の知識やスキルが必要ですが、初心者からでも学習を進める方法は多く存在します。
以下でおすすめの勉強方法について紹介します。

  • 参考書やWEBテキストなどの書籍の活用

最近では、参考書や教科書などの書籍だけではなく、技術書など個人がWEBサイトに公表しているテキストやメソッドなども存在します。学びたい言語が決まっている人であれば、テキストを活用しながら分野に特化して学習を進めていくといいと思います。

  • オンライン学習サービスの利用

オンライン学習サービスは、初心者から上級者まで対応した豊富なコースが提供されており、自分のペースで学習を進めることができます。Udemyなどの動画講義形式のものや、Progateなどの実践しながらプログラミングを学べるものなど、さまざまなサービスが提供されています。そもそものプログラミングや言語についての解説から始めることが多いので、学びたい言語が決まっていない人でも始めやすいサービスす。受講形式や課題の内容などから、自分に合ったサービスを見つけるのがポイントです。

  • 情報共有プラットフォームの活用

QiitaやZennなどプログラミングに関する情報共有を行うことができるプラットフォームが存在します。他の開発者との情報交換や、技術的な疑問を解決する場として利用することができます。初心者向けのカテゴリーなどもあるため、上級者に関わらず広く利用されています。学習を進める中で躓いたポイントや強化したい内容に対して利用するのがおすすめです。

③委託先の選定方法

ここでは委託先の開発会社を選ぶポイントを紹介していきます。

  • 開発実績やポートフォリオを確認する
    開発会社が手掛けたアプリの種類や規模を確認しておくことが重要です。開発を依頼したいアプリに近いものを手掛けていると、開発会社が独自のノウハウをもっていることや開発会社自身の経験が活かされやすくなります。ポートフォリオや導入事例を公式サイトや提案資料で事前チェックしておきましょう。
  • 自社で開発を行っているか
    自社開発体制がある場合、進捗状況の把握や迅速な仕様変更への対応が期待できます。 一方、外注の場合は、やり取りが間接的になることで対応スピードや品質に影響が出る可能性があるため、自社開発を行っている企業がおすすめです。
  • アフターサポートの充実度
    アプリのリリース後にバグ修正やアップデート対応をしてくれるかどうかも重要な点です。継続的に運用や改善提案をしてくれる会社を選ぶと、アプリが長期的に成功する確率が高くなります。

また、こちらの記事でローコードなどFlutterFlowでの開発について、委託先の選定ポイントや開発会社にしておきたい質問なども紹介しているので、ご覧ください。

スマホアプリ開発で押さえておきたいポイント

ここでは、スマホアプリの開発の際に抑えておきたい気をつけるポイントについて紹介します。

①対応OSの選定
アプリを開発する際に、どのOSをターゲットにするかを明確にすることが必要です。 主に、以下の二大プラットフォームが存在します

  • iOS: AppleのiPhoneおよびiPadで動作するアプリ。iOSの開発には、SwiftやObjective-Cが使用され、Appleの厳格な審査基準に適合する必要があります。
  • Android: GoogleのAndroidデバイス向けのアプリ。JavaやKotlinで開発され、Google Playで公開されます。

    両プラットフォームをターゲットにしたい場合、クロスプラットフォーム開発を検討することもできます。例えば、FlutterやReact Nativeなどを使用することで、1つのコードベースでiOSとAndroid両方に対応したアプリを開発することが可能です。1つのコードベースで開発することで、工数を抑えることができます。
    最近では1つのコードベースでiOS・Androidの開発ができるかつ、ローコードツールであるFlutterFlowなどが注目を集めています。FlutterFlowについてはこちらの記事をご覧ください。

②レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインとは、Webサイトを様々なデバイスの画面サイズに合わせて、見やすく快適に表示するためのデザイン手法です。レスポンシブデザインを活用すると、スマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスの画面幅に応じて自動的にレイアウトやデザインが調整されます。

スマホアプリの開発の際には、さまざまなデバイスの画面幅を考慮する必要があり、その際に必要不可欠な技術です。レスポンシブデザインや活用方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

本記事では、スマホアプリの開発の流れをもとに、開発に必要な基礎知識や、押さえておきたいポイントを紹介してきました。 アプリ開発には多くの要素が絡み合っており、成功に導くためには入念な計画が欠かせません。
スマホアプリ開発に携わる際には、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。

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