猫や犬といったペットは言葉を話せないため、体調の不調を直接伝えることができません。このため、飼い主が日々の行動や様子から体調の変化を見極めることが求められます。
しかし、特に猫の表情は獣医師でも判断が難しい場合があり、精密検査を行った後に判明する場合が多いのです。
そこで、近年注目を集めているのが、株式会社Carelogyです。
同社は猫の顔写真から痛みを解析するAIアプリ「Catsme!」を開発・販売しており、「だれでも、どこでも、カンタンに、高度医療技術を享受できる世界の実現」を目指しています。
本記事では、同社の事業内容・市場規模等について詳しく説明していきます。あなたの会社にも役立つヒントが見つかるかもしれません。
事業内容:猫の痛み検知AIの開発
株式会社Carelogyは、猫の顔写真から痛みを解析するAIアプリ「Catsme!」の開発・販売を行っています。
痛がっている猫はわかりづらい?
日本大学の調査によると、飼い猫のうち約70%は痛みを抱えているのに動物病院に来院できていないそうです。
そして、猫の表情は獣医師でも判断が難しい場合があり、精密検査を行った後に判明する場合が多いのです。
上記の写真では、左側の猫が「痛みを感じていない状態」、右側の猫が「大きな痛みを感じている状態」です。
猫の痛み検知AIアプリ「Catsme!」
猫の痛み検知AIアプリ「Catsme!」は、株式会社Carelogy(ケアロジー)と日本大学生物資源科学部との共同研究により開発された、猫の痛みを表情から検知する画像認識AIアプリです。
アプリに猫の画像をアップロードするだけで、AIが表情から痛みを検知するため、誰でも簡単に利用できます。
このAIを使うことで、猫が痛みを抱えている可能性を早期に把握することが出来ます。
※AIの判定精度は約95%を誇ります。 (2023年9月時点)
サービス紹介動画
市場規模:世界のペットテック市場は2023年に105億米ドル
Global Maeket Insightsの調査によると、
世界のペットテック市場は2023年に105億米ドルと評価され、2024年から2032年の間に年平均成長率(CAGR)が13.5%以上になると予測されています。
ペットの健康ニーズに対する飼い主の認識が高まっており、活動の監視、バイタルの追跡、リモート獣医相談などを提供するペットテック製品への需要が増加しています。
Pet Tech Market Size, Share & Global Analysis Report – 2032
資金調達:シードラウンドで約7000万円の資金調達
株式会社Carelogyは、2025年1月にシードラウンドで総額7000万円の資金調達を実施しました。
同社はQXLV(クオンタムリープベンチャーズ)、株式会社ケップルキャピタル、澤田インベストメント株式会社、その他個人投資家を引受先とするJKISS型新株予約権の発行による資金調達を完了しました。
Carelogyは今後、更なるUX向上・機能拡張のため、2025年1月中にiOS/Androidアプリの全世界リリースを予定しています。
また、動物病院との連携機能の搭載や猫関連企業様との事業提携など、CatsMeを猫の総合飼育支援サービスへと進化させていきます。
会社概要
会社名:株式会社Carelogy
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座8-15-10 銀座ダイヤビル1012
設立:2021年2月
代表:崎岡 豪
HP:https://carelogy-japan.com/
まとめ
本記事では、猫の顔写真から痛みを解析するAIアプリ「Catsme!」を開発・販売する株式会社Carelogyについて紹介してきました。
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