今回紹介するのは株式会社TECH MONSTER(以下、TECH MONSTER)です。
この企業は「テクノロジーを通じて世界にWowを!。」をミッションに掲げ、テクノロジーの力でビジネスの可能性を拡げるべく、さまざまなサービスを展開している企業です。
本記事では、その様々な事業内容や資金調達について紹介していきます。
事業内容①:オンライン業務アシストツール「LIVEアシスト」
TECH MONSTERは、オンライン業務アシストツール「LIVEアシスト」を提供しています。これはコーラー(現場・お客様)とオペレーターの円滑なコミュニケーションを実現するツールです。
オペレーターとの電話にビデオ通話機能がついているため、カメラで実際に現場の様子を映しながらコミュニケーションをとることができます。またテキストチャット機能もついているため、より的確なコミュニケーションをとることが可能です。
例えば「住宅設備に関して疑問がありオペレーターに電話したいけど、電話だと現場の状況をうまく伝えられえない」などといった場合に、LIVEアシストを利用すればカメラで映すことでより簡単に伝えることができます。
その他にも説明したい箇所の名称がわからない場合や、チェック・査定など現場の状況判断に専門家・上長の確認が必要な場合も、LIVEアシストを利用すれば簡単にやり取りをすることが可能です。そのため、利用者の83%が再利用したいと評価しています。
また、LIVEアシストにはコーラーとオペレーターをつなぐための便利な機能がたくさんあります。
LIVEアシストの便利な機能1.ドローイング
LIVEアシストにはドローイング機能があり、映像に自由に書き込むことが可能です。また、それだけでなくテキストを表示させたり、表示されている内容を90度回転させたりと、伝えたいポイントを的確に伝えられる機能が備えられています。
LIVEアシストの便利な機能2.登録資料共有
また、LIVEアシストでは、PDFや動画などの資料をシンクロ表示させながら共有することができます。どちらからスクロールしてもお互いの画面がシンクロするため、伝えたいことを的確に伝えられます。また、共有した資料にも先ほどのドローイング機能を使うことが可能です。
LIVEアシストの便利な機能3.高画質カメラ、OCR
さらに、LIVEアシストはカメラが高画質なため、細かい文字までしっかりと映すことができます。また、OCR(Optical Character Recognition)、つまり文字認識機能が搭載されているため、画像を文字起こしすることがで可能です。
LIVEアシストの便利な機能4.自動記録保存
LIVEアシストには自動記録保存機能が付いています。そのため、通信やセッションの記録を自動で保存し、エビデンスを残すことが可能です。
その他にもコーラーの撮影中のビデオから、オペレーターが任意のタイミングでスナップを保存することが可能なスナップ機能や、コーラーのスマホ端末に対してオペレーターが遠隔でカメラやマイクの設定を制御することが可能なリモート機能など、便利な機能がたくさん実装されています。
また、LIVEアシストには
- アプリインストール不要ウェブブラウザ上で利用可能
- 外出先からでも素早く問い合わせに対応可能
- マニュアル不要感覚的に使用可能
- 現地での確認が不要移動時間とコストを大幅削減
といった特徴があるため、気軽に・簡単に利用することができるでしょう。
気になった方はぜひこちらをご覧ください。
事業内容②:FlashをHTML5のデータに変換するサービスFTH
他にもTECH MONSTERは、FlashをHTML5のデータに変換して利用するサービスFTH(Flash to HTML5)を提供しています。こちらはSWF/FLAファイルなどが、本サービスでの変換によって、スマートフォン・タブレットから閲覧できるようになるというものです。
Flashとは、Web上でアニメーションと音声を組み合わせた動的なコンテンツを再生・実行するための規格、およびそれを制作するためのソフトウェアのことです。また、SWFファイルは Flashで作成された再生用ムービーファイル、FLAファイルは編集可能なFlashファイルを表します。
Flashは2020年12月31日をもってサービスを終了しているため、ファイルを利用するには、HTML5に変換する必要があるのですが、FTHを使えば簡単にファイルを変換することが可能です。
利用方法はいたって簡単で、
1.ファイルアップロード
2.HTML5へ変換
3.変換したファイルをダウンロード
の3ステップのみです。
変換したいSWFのデータをアップロードするだけでHTML5のデータとして変換してくれるので、それをダウンロードすれば、スマホでも見られるデータとして利用することが可能です。
FTHの特徴1.簡単変換
SWFファイルをサイトよりアップロードするだけでHTML5変換後のファイルが渡されるため、変換がとても簡単です。(一部FLAファイルも必要なコンテンツがあります。)
FTHの特徴2.コスト削減
企業や官公庁におけるFlashコンテンツの資産は膨大なうえ、Flashで制作したリッチなコンテンツは複雑であるため、 制作会社でHTML5仕様に作り変えるには大変な時間とコストがかかります。その手間をこのサービスを利用することで大幅に削減することが可能です。
FTHの特徴3.安心のアップデート・サポート対応
TECH MONSTERはモバイルを中心に開発しているため、Android OSやiOSブラウザに関して幅広い知識と経験をもっています。また100,000コンテンツ以上の変換実績をもっているので、他社で制作が難しいと判断されたコンテンツも色々な角度からサポートしてくれます。
これらの特徴を生かし、現在教育業界、ゲーム業界、広告業界など幅広い分野で導入実績があります。
気になった方はぜひこちらをご覧ください。
事業内容③:VTuber専用ライブ配信・視聴アプリNijiking
さらに、TECH MONSTERはVTuber専用ライブ配信・視聴アプリNijikingを運営しています。Nijikingは2019年2月に正式リリースされたバーチャル専門のライブ配信・視聴アプリで、史上初、1つのアプリで配信も受信もすることができます。さらに、アプリだけでYouTube配信、バーチャルライブ配信をリアルタイムで行うことが可能です。
また、2018年8月には、Nijiking公式アンバサダー「ニジキユイ」がデビューしています。
詳しくはこちらをご覧ください。
資金調達:2024年12月に累計2.5億円の資金調達を実施
TECH MONSTERは、2024年12月17日に累計2.5億円の資金調達を実施したと発表しました。なお、本資金調達の具体的な引受先は明らかにされていません。
今後もTECH MONSTERは、不動産や建設業界をはじめとする多様な業界での課題解決に貢献し、物理的な距離や時間の制約から解放されたコミュニケーションの実現を目指しており、今回の資金調達でこれにより、企業の生産性向上が期待されます。
なお、TECH MONSTERは2022年5月24日にGazelle Capital、みずほ銀行、商工中金等からプレシリーズAにむけて総額約5,000万円の資金調達を実施しており、調達した資金は、主として、「Liveアシスト」の営業マーケティング及びVersionUP開発加速のために利用されています。
企業概要
- 企業名:株式会社TECH MONSTER
- 代表者:京保 雄一
- 設立:2017年2月
- 所在地: 神戸市中央区磯辺通4丁目1番41号
- 公式HP:https://techmonster.co.jp/
まとめ
本記事では、株式会社TECH MONSTERについて紹介しました。
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