最終更新日 25/02/10
国内スタートアップ

【グッテ】食で支えるIBD患者の未来!株式会社グッテのサービスと理念を解説

ヘルスケア食品
Share this post

株式会社グッテ(以下、グッテ)は、東京都千代田区に本社を置くスタートアップ企業で、「“つながり”を通して病気とともに歩む人の人生を豊かにする」を経営理念として事業展開しています。

同社の強みである健康志向食品の製造・開発に関する独自技術を活かし、現在の医療システムではカバーしきれない患者の生活面の悩み、特に過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)患者の悩みを解決するサポートをしています

この記事では、グッテの事業内容と、明治アクセレータープログラムのサポートを受けて2023年12月11日に発売した「やさしいひとくち」について詳しく説明します。

IBD、IBSとは

「IBD」(炎症性腸疾患)とは何か、知っていますか?腸などの消化器官に炎症が起こる病気の総称です。原因不明の潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)が代表的です。また、同じ消化器官の疾患で「IBS」(過敏性腸症候群)は、病気がないのに腹痛や便秘・下痢を繰り返す症状で、ストレスや自律神経の乱れが原因とされています。グッテは、これらの疾患を抱える患者さん向けにサービスを提供しています。

「お腹にやさしく、おいしい」 グッテ × 明治の共同開発 ― 未来の食を変える挑戦

グッテは、大手食品メーカー明治と共同で、炎症性腸疾患(IBD)患者向けの食品開発に取り組みました。このプロジェクトは、単なる健康食品開発ではなく、「食のバリアフリー」を実現する新たな一歩となるものです。

IBD患者は、食事によって症状が悪化するリスクを抱えており、安心して食べられる食品が限られています。そこでグッテと明治は、消化に優しく、栄養バランスの取れた「やさしいひとくち」シリーズを開発。この食品は、食事制限のある方でも美味しく楽しめるよう、医療や栄養の専門家と連携しながら作られました。

この共同開発は、食品業界とスタートアップが協力し、社会課題を解決する新たなモデルケースとなっています。グッテは、食の選択肢を広げることで、病気や体質に関わらず誰もが食を楽しめる社会を目指しています。

¥349から!3味展開のノンフライスナック

(引用元:https://shop.goodtecommunity.com/collections/all/products/yhnstry153-8

「やさしいひとくち」シリーズは、脂質控えめ、添加物不使用、低FODMAP認証を取得しています。ラインナップは以下の通り:

  • ノンフライスナック こだわりチーズ
  • ノンフライスナック カカオ
  • ノンフライスナック トリュフ

これらは、 3種類全フレーバーが入った初回限定セットやギフトセットがいずれも送料無料でお得に購入いただけます。脂質控えめ、添加物不使用、低FODMAPが特徴となっており、妊婦さんにもやさしく、リッチな味わいが特徴です。詳細は公式オンラインショップで確認できます。

低FODMAP(フォドマップ)とは

(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000055131.html

FODMAPとは、小腸で吸収されにくい4種類の発酵性糖質の総称を指す用語です。

  • Fermentable➝発酵性
  • Oligosaccharides➝オリゴ糖
  • Disaccharides➝2糖類
  • Monosaccharides➝単糖類
  • AND
  • Polyols➝ポリオール

これらの糖質が過剰に摂取されると、小腸に水分が集まりやすくなり、腸内で発酵が進むことでガスが発生し、お腹の張りや便秘、下痢を引き起こすことがあります。

特に、IBSやIBD患者は高FODMAP食品を多くとると体調の悪化につながるため、低FODMAP食品置き換えることで症状の安定が期待できます。疾患を抱える人に限らず多くの人が食事を見直すことでお腹の調子が良くなり、日常生活が楽になると感じています。「やさしいひとくち」はこの点に注目し開発されました。

製品は、IBD患者を想定して開発されたものですが、実際の販売後は、腸活に取り組んでいる方や、腸の不調を感じている方などの一般消費者にも受け入れられる内容で、予想以上に幅広い層から環境を得ています。

明治コメント

明治の担当者は、グッテとの共同開発を通じて、患者さんのニーズに応える製品を迅速に市場に提供できたことを高く評価しています。また、スタートアップ企業との協業が新たな価値創造に繋がる可能性を感じており、今後も積極的に取り組んでいきたいと述べています。

IBD患者様向けサービス

  • Gコミュニティ
(引用元:https://gcarecommunity.com/

登録者数は3000名を超え、難病領域では国内最大級です。IBD患者さんとその家族に向けた匿名・無料のオンラインコミュニティで、専門家に相談をしたり、正しい医療情報が得られるほか、患者同士で治療や生活の悩みを相談できます。患者自身の体験談の投稿や、カテゴリー別検索の機能も充実します。

  • グッテレシピ
(引用元:https://goodtecommunity.com/

グッテレシピは、IBDや過敏性腸症候群(IBS)患者向けに、患者自身が作成したレシピと管理栄養士監修のレシピを集めたサイトです。450以上のレシピがあり、体調や症状に合わせて検索できます。低FODMAPレシピや栄養成分別の検索機能もあり、管理栄養士による栄養計算やアレンジ方法も提供されています。

  • オンライン食事・栄養相談
(引用元:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScWi1magaLQLVPqO1JFpuysZEHBpra76ELH1m70OR5CW1KkRw/viewform

オンライン食事・栄養相談は、炎症性腸疾患(IBD)や糖尿病、高血圧、腎臓病などの患者さん向けに、斎藤恵子先生(管理栄養士)による栄養指導を提供するサービスです。斎藤先生は東京科学大学病院長参与として、長年にわたり患者さんの栄養指導に携わり、著書「安心レシピでいただきます!」も執筆しています。専門知識を活かして、個別にサポートを行っています。

企業様向けサービス

  • IBD患者を対象とした定性・定量調査
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000055131.html

IBD患者対象の調査サービスでは、企業の要望に応じて、定性・定量調査を一括で提供します。企画からインタビュー、調査結果の分析まで対応し、GコミュニティのIBD患者に協力を依頼して迅速に実施できます。調査の一部のみの依頼も受け付け、MBAやMPHホルダー、製薬業界経験者など専門性の高いスタッフがインサイト抽出を行います。過去には、新型コロナウイルスワクチン接種に関するIBD患者の意識調査を実施した事例もあります。

  • IBD患者を対象としたイベントの企画・実行
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000055131.html

イベント企画では、企業と患者双方のニーズを考慮し、SNSを活用した集客にも定評があります。さらに、IBD患者スタッフが在籍しており、企画立案前に患者スタッフの意見を取り入れて提案します。

株式会社グッテの歩みと理念

グッテは、炎症性腸疾患(IBD)患者やお腹の弱い人を支えるために2018年に創業されました。病気によって孤独を感じたり、生活に制約を受けたりする人々が、納得できる人生を送れるよう支援することを使命としています。

社名の「グッテ(GoodTe)」には、患者や専門家、社会が手を取り合い、それぞれの「Good(良いこと)」を共有できる場所にしたいという想いが込められています。グッテは、「つながり」を通じて、病気とともに歩む人の人生を豊かにすることを目指し、今後も挑戦を続けていきます。

(引用元:公式HP

企業概要

会社名 株式会社グッテ (旧名:株式会社ジーケア)
所在地 101-0027 東京都千代田区神田平河町1番地第3東ビル308
設立 2018年9月28日
代表取締役 宮﨑拓郎

まとめ

本記事では、株式会社グッテについて紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社グッテのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

目次に戻る

タイトルとURLをコピーしました