最終更新日 25/02/26
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Audiostockとは?音楽クリエイターと映像制作者をつなぐBGM・効果音プラットフォームの全貌

ITエンタメ
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(引用:オーディオストック公式HP)

映像制作やゲーム開発、YouTube動画など、あらゆるクリエイティブシーンで欠かせないのが「音楽」です。しかし、高品質なBGMや効果音を手軽に利用できる環境は十分に整っているとは言えません。

そこで注目されているのが、ロイヤリティフリー音源を提供する「Audiostock」です。本記事では、Audiostockのサービス内容や音楽クリエイターへの支援、柔軟な料金体系、そして今後の展望についてくわしく解説します。

事業内容:「Audiostock」BGM・効果音の売買プラットフォーム

楽曲・効果音等の音楽作品を販売するサービス「Audiostock」(引用:PR Times)

Audiostockは、株式会社オーディオストックが提供するロイヤリティフリー音楽販売プラットフォームです。

ロイヤリティフリーとは、一度購入すれば追加のライセンス料を支払うことなく、何度でも自由に使用できる仕組みのこと。この仕組みにより、映像制作・ゲーム開発・広告・イベント・YouTube動画などの制作現場で、コストを抑えながら高品質なBGMや効果音を活用できます。

AudiostockはBGM46万点・効果音49万点と世界最大級の音源数を誇る(引用:PR Times)

2024年11月時点で登録されている音楽作品は100万点を突破しており、毎月2000点以上の新作が追加されています。ラインナップにはBGM約46万点、効果音約49万点、ボイス(ナレーション・アナウンス)約4万2000点、歌もの楽曲約9000点などが含まれており、その規模は業界トップクラスです。

さらに、日本国内だけでなく海外展開も進めており、日本の音楽クリエイターが制作した楽曲をサブスクリプション方式(定額制で利用可能な仕組み)で世界の映像クリエイターに提供しています。

最大の魅力:音楽クリエイターと利用者の双方を支援する仕組み

高品質な音楽を適正価格で需要家に届けることで、音楽クリエイターの活動を支援(引用:Audiostock公式HP)

Audiostockの最大の魅力は、音楽クリエイターと利用者の双方にメリットのある仕組みを構築している点です。すべての音楽作品はクリエイターと直接契約を結ぶ形で提供されており、仲介業者を介さないため、適正な価格で流通できる仕組みとなっています。これにより、利用者は手軽に高品質な音楽を購入でき、クリエイターは自身の作品を販売しながら安定した収益を得ることができます。

従来、楽曲を使用するには著作権管理会社や音楽事務所などに個別に許諾を得る必要がありましたが、Audiostockではオンライン上で権利処理を一本化しているため、スムーズな取引が可能です。

著作権とは音楽や映像などの創作物を保護する法律であり、通常は使用許可を得るための複雑な手続きが必要になります。しかし、Audiostockではこうした手続きを簡略化することで、映像制作会社、広告代理店、YouTuber、ゲーム開発者など、多くのクリエイターが煩雑な作業をすることなく音楽を利用できる環境を整えています。

音楽クリエイターへの支援:累計報酬分配額は10億円を突破

Audiostockによる音楽クリエイターへの分配額は10億円以上に(引用:PR Times)

Audiostockは音楽クリエイターの収益化を強力に支援しており、サービス開始から11年間でクリエイターへの累計報酬分配額は10億円を突破しました。さらに、年間1,000万円以上の収益を上げるクリエイターも登場しており、音楽を生業とする人々が持続的に活動できる環境を提供しています。

また、クリエイター向けの売上データ分析ツールも提供しており、どの楽曲がどの用途でどれだけ売れているかを可視化することで、収益最大化のサポートも行っています。さらに、日本国内だけでなく海外市場への販路も開拓。クリエイターの作品がグローバルな収益機会につながるよう、積極的な展開を進めています。

このように、Audiostockは音楽クリエイターの創作活動を支えつつ、利用者にとっても利便性の高い環境を提供することで、音楽業界全体の発展に貢献している点が大きな特徴です。

Audiostockの特徴

(引用:Audiostock公式HP)

Audiostockは、幅広い分野で活用されるBGMや効果音を提供するだけでなく、ユーザーが求める音源をスムーズに見つけられるよう、利便性向上にも力を入れています。

<Audiostockの特徴>

  • 特徴①:利便性を高める多様な機能とサービス
  • 特徴②:柔軟な料金プランとコスト削減効果

特徴①:利便性を高める多様な機能とサービス

Audiostockは、ユーザーが求める音源を迅速に見つけられるように、さまざまな利便性向上の機能を提供しています。

  • 楽曲の用途やイメージごとの分類:動画編集、広告、ゲーム開発などの目的に応じて、最適な音源を簡単に探すことができます
  • 類似作品検索機能:希望する音源と雰囲気が似た楽曲を検索できるため、イメージに合ったBGMや効果音をスムーズに選べます
  • プレイリスト機能:需要の高いジャンルごとにBGMや効果音をまとめたプレイリストを用意し、ユーザーが効率的に選択できるようになっています
  • サンプル音源の無料ダウンロード:購入前に音源の試聴やダウンロードが可能で、クライアントとの確認作業をスムーズに進められます

また、一度購入した音源はAudiostockのライセンス規約の範囲内で期限や使用回数の制限なく利用可能です。ライセンス規約とは、購入した音源の利用条件を定めたルールのことで、これに従う限り、音源を自由に活用することができます。

特徴②:柔軟な料金プランとコスト削減効果

Audiostockでは、利用者のニーズに合わせて単品購入と定額制プランの2つの料金体系を提供しています。

プラン料金特徴
単品購入BGM:1210円〜 / 効果音:660円必要な音源をピンポイントで購入可能
定額制プラン月額2,365円〜80万点以上の音源を無制限に利用可能

また、法人向けには請求書払いも選択できるため、ビジネス用途での導入がしやすくなっています。

Audiostockの将来展望

海外向けのサービスである「Audiostock 海外版 」(引用:Audiostock公式HP)

Audiostockは今後、日本国内にとどまらずグローバル展開をさらに強化する方針です。具体的には、海外版サービスを通じて、日本の音楽クリエイターが制作した楽曲を世界の映像クリエイターや制作会社に提供し、より多くの収益機会を創出することを目指しています。

また、今後もユーザーが求める音源をより見つけやすくするための機能改善や、新たなサービス展開を検討していくとしています。Audiostockは、音楽クリエイターの収益化支援、利用者の利便性向上、そして「誰もが手軽に高品質な音楽を利用できる世界」の実現を目指し、今後も進化を続けていくでしょう。

企業概要

  • 企業名:株式会社オーディオストック(Audiostock Inc.)
    • 2020/7/1に社名変更 / 旧 : 株式会社クレオフーガ
  • 代表者:代表取締役社長 西尾 周一郎
  • 設立:2007年10月11日
  • 本社:〒700-0816 岡山県岡山市北区富田町ー丁目6−10 東光第一ビル 2F
  • 東京オフィス:〒141-0022 東京都品川区東五反田二丁目3-5 五反田中央ビル 7F
  • 公式HP:https://audiostock.co.jp/

まとめ

本記事では、BGM・効果音の売買プラットフォーム「Audiostock」を運営する株式会社オーディオストックについて紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社オーディオストックのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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