OpenAIは「12 Days of OpenAI」の7日目として、新機能「Projects in ChatGPT」を発表しました。この機能により、チャットをプロジェクトごとに管理できるようになり、作業の効率化がさらに進むことが期待されます。
また「Projects in ChatGPT」では、プロジェクトごとに関連するファイルを一元管理できるほか、プロジェクト全体に共通するカスタム指示を設定することが可能です。これにより、同じ設定を繰り返し行う手間が省け、作業の流れがスムーズになります。
この新機能は現在ChatGPT Plus、Pro、Teamの有料ユーザー向けに提供されており、Web版およびWindowsアプリで利用可能です。日々の業務やプロジェクト管理の強力なサポートツールとなるでしょう。
この記事では、「Projects in ChatGPT」の主な特徴や具体的な使い方、今後の展開について詳しく解説します。
新機能「Projects in ChatGPT」とは
OpenAIが新たに発表した「Projects in ChatGPT」は、チャットをプロジェクト単位で管理することができる画期的な機能です。特に、以下の3つの機能が大きく注目されており、作業の効率化や生産性の向上が期待されています。
<「Projects in ChatGPT」の3つの画期的な機能>
- ファイルの一元管理
- 直感的なプロジェクト管理
- カスタム指示の設定
1.ファイルの一元管理
「Projects in ChatGPT」の魅力の1つは、複数のファイルを一括でアップロードし、プロジェクト単位で管理できる点です。1つのプロジェクトにファイルを集約できるため、プロジェクト内の個々のチャットから即座にアクセスすることができます。
従来はチャットごとにファイルを個別に開く必要がありましたが、今回の機能を活用することで、その手間が大幅に削減され、作業効率が向上するでしょう。
2.直感的なプロジェクト管理
「Projects in ChatGPT」のもう1つの魅力が、プロジェクト内のチャットを直感的に管理できる点です。画面左側のチャット一覧から、任意のチャットをドラッグ&ドロップでプロジェクト内に追加したり、逆にプロジェクト外に取り出したりすることができます。
このシンプルで直感的な操作性により、誰でも簡単にプロジェクト機能を管理できるでしょう。さらに、チャット右側にある3点ボタン(Options)から、チャットをプロジェクトに移すことも可能です。
3.カスタム指示の設定
プロジェクト全体に対してカスタム指示を設定できる点も、「Projects in ChatGPT」の大きな魅力です。これにより、プロジェクト内のすべてのチャットが共通の指示や文脈に沿って回答するため、チャットごとに個別の設定を行う手間が省けます。
また、プロジェクト全体で統一感のある回答が得られるため、作業の最適化や効率化が期待できるでしょう。
新機能「Projects in ChatGPT」の使い方
新機能「Projects in ChatGPT」は、ChatGPTの画面左側にある「Projects」欄右側のプラスボタン(New project)から利用できます。新しいプロジェクトを作成するには、プロジェクト名を入力し、「Create project」ボタンを押すだけで完了です。
この機能は現在ChatGPT Plus、Pro、Teamプランの有料ユーザー向けに提供されており、Web版およびWindowsアプリで利用できます。なお、無料ユーザーを含む一般公開は2025年初めの予定です。
今回のアップデートの背景
新機能「Projects in ChatGPT」の実装は、「12 Days of OpenAI」イベントの一環として発表されました。このイベントでは次のような新機能も紹介されています。
- 1日目: 新プラン「ChatGPT Pro」と最新モデル「GPT-4o1」の公開
- 2日目: 強化学習ファインチューニングの導入
- 3日目: 動画生成ツール「Sora」の一般公開
- 4日目: ChatGPTの新機能「Canvas」の一般公開
- 5日目: AppleデバイスとChatGPTの統合
- 6日目: 高度な音声モードのアップデート
- 7日目: 新機能「Projects in ChatGPT」の実装
- 8日目: ChatGPT searchを全ユーザーに公開
- 9日目: OpenAI、「開発者向け」o1新機能を公開!
まとめ
OpenAIの新機能「Projects in ChatGPT」は、チャットをプロジェクト単位で管理することで、作業の効率化と生産性向上を実現する革新的なツールです。ファイルの一元管理、直感的なプロジェクト管理、そしてカスタム指示の設定という3つの主要機能により、従来の煩雑な作業フローを大幅に改善できます。
特に、複数のファイルやチャットを統合的に扱える点や、プロジェクト全体で一貫性のある指示を適用できる機能は、業務の効率化を求める多くのユーザーにとって強力なサポートとなるでしょう。
現在はChatGPT Plus、Pro、Teamの有料ユーザー向けに提供されており、無料ユーザーには2025年初頭の公開が予定されています。「Projects in ChatGPT」を活用して、日々のタスクやプロジェクト管理をよりスマートかつ効果的に進めましょう。