OpenAIは2024年11月15日、Windows版ChatGPTデスクトップアプリを全ユーザー向けに提供開始したと発表しました。これまではChatGPT Plus加入者のみが利用可能でしたが、今回のリリースにより、全てのユーザーが無料でダウンロードして利用できるようになりました。
アプリは最新の「o1-preview」モデルに対応し、Alt+Spaceキーで即座に起動できる利便性も備えています。
Windows版ChatGPTデスクトップアプリの主な特徴
Windows版ChatGPTデスクトップアプリでは、以下の機能を利用できます。
- 音声チャット機能
- ハンズフリーで質問や相談が可能。リアルタイムでスムーズな会話を実現します。
- Web検索機能
- 質問に関連するWeb情報を提供し、迅速かつ正確な回答を実現します。
- キャンバス機能
- 原稿執筆やコード作成など、編集作業をサポート。必要な修正や補足をアプリ内で簡単に行えます。
- コンパニオンウィンドウ
- 他のアプリを使用中でも、画面の片隅でChatGPTを表示し、手軽にアクセスできます。
- スクリーンショット共有機能
- スクリーンショットをアプリ内で共有し、具体的なアドバイスを得ることができます。
- ファイル・画像のアップロード
- 複数のドキュメントや画像をアップロードし、データを要約・分析できます。
- DALL-Eによる画像生成
- テキストプロンプトを入力するだけで、さまざまな画像を生成できます。
Windows版ChatGPTデスクトップアプリのアップデート内容
さらに、Windows版ChatGPTデスクトップアプリには、以下の新しい機能が追加されました。
- Advanced Voice Mode
- ユーザーからの要望が多かった高度な音声モードが導入され、より自然なやり取りが可能になりました。
- スクリーンショット機能の強化
- Windowsの選択ウィンドウ機能を活用し、特定の画面だけを素早くキャプチャして活用できます。
これらの新機能により、日常業務や個人利用での利便性が大幅に向上します。
macOS向けにもアップデート: 開発者向け連携機能が追加
同日、macOS版ChatGPTデスクトップアプリにもアップデートが行われ、開発者向けの機能が追加されました。このベータ版は、Plus/Teamサブスクリプション加入者のみ利用可能です。
- VS Code、Xcode、Terminal、iTerm2との連携
- ChatGPTがサードパーティのコーディングアプリと連携できるようになりました。たとえば、ChatGPTでコーディングを始め、その後VS Codeを選択すると、作業中のコードがそのままVS Codeに表示されます。
なお、サードパーティアプリの連携機能は手動でアプリを開く仕組みとなっており、データの安全性にも配慮されています。
デスクトップアプリの重要性と将来の展望
OpenAIのプロダクトリードであるAlexander Embiricos氏によれば、多くのユーザーがChatGPTで生成したテキストやコードを他のアプリでコピー&ペーストして使用しているそう。そこで、ユーザーのニーズに応えるため、統合環境の強化に注力しているとのことです。
また、OpenAIはアプリのさらなる機能拡充を計画しており、現在MacOSでのみ利用可能なサードパーティ連携機能も、将来的にWindows版へ拡大するとしています。
ChatGPTデスクトップアプリがもたらす変化
今回のリリースにより、これまでブラウザを通じて利用していたChatGPTが、デスクトップアプリを通じて日常の作業フローに統合されるようになりました。特にコンパニオンウィンドウやキャンバス機能は、他のアプリと連携しながら生産性を高めるための強力なツールです。
今後、OpenAIはさらなるユーザーの利便性向上に貢献し、AI活用の可能性を広げていくでしょう。ChatGPTのデスクトップアプリは以下のリンク先からダウンロードできます。